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精神分析編
2. 心理症状の心理過程
  ここから、心の病とは4. 「心の病」の分類で「病気でない心理現象」として分類した症状全ての発生基盤となる心理過程について説明します。
  このサイトでは、これらの症状全体をまとめて「心理症状」と呼びます。
  カレン・ホーナイの精神分析理論では、心理症状の全てを駆動している心のメカニズムを「神経症的過程」と呼んでおり、このサイトでもそのように呼ぶか、場合により「心理症状の過程」とか呼ぶことにします。

  さて、TSは心理症状の過程を、ホーナイの理論を基盤として、一次的過程と二次的過程に分けて整理したいと思っています。

2.1 一次的心理過程 青春期以前の児童期までの段階で発生する。思春期以降の心理症状発生の準備段階となるもの。また、軽度な心理症状における心理現象の主要要素となる部分。
(心理症状は軽度なものでもあくまで多少の二次的過程が加わり発現する。)

(1)愛情への欲求
  基本的安心感
(2)基本的不安と基本的不信
  基本的不安 基本的不信 原初的な怒り 原初的な絶望感
(3)強迫的な3つの態度
  敵対攻撃的態度 迎合追従型態度 卑下傾向 自己犠牲的態度
  断れない性質 不信と怒りの抑圧 自己欺瞞
  離反退却型態度 愛情の原初的な断念 葛藤の回避 内面の純粋

(4)一次的心理過程における人格形成
  人格の分離 自己疎外

2.2 二次的心理過程 思春期段階に至り加わる過程。これにより心理症状が発現する。現実乖離の要素を含んだ心理過程であり、心理症状の重度さはこの過程の重度さによる。重度さが増大するにつれて精神病状態につながると考えられる。

(1)青春期要請
  自信への要請 優越への要求 人格統合への要請
(2)青春期要請の帰結感情
  自己不全感 人格不具者感 迫害者感情と復讐心
  報復的な愛情欲求 魔術的愛情への要求

(3)自己の理想化
(4)現実への離断
  万能感 全能感 病的思考への執着 「悪魔の契約」
  現実覚醒レベルの低下 真の自己

(5)理想化された自己の天国と地獄
  「天国と地獄」 緊迫感 自意識過剰 思春期の自殺
  家庭内暴力 視線恐怖 対人恐怖

(6)心理症状における権利要求とプライド
  特別扱いへの権利要求 心理症状におけるプライド
  屈辱感 復習的勝利への衝動

(7)「ねばならない」の強迫と自己嫌悪
  ストレスと焦燥感 拘束的強制 義務感 無気力 ひきこもり 自己疎外
  希望の抑止 絶望感 自虐 サディズムとマゾヒズム
  人格間の葛藤 中心内部葛藤 反省や皮肉冷笑 外化された自己嫌悪
  自己破壊衝動 自傷 自殺 離人症 精神病状態
  感情と現実を混同する思考 漠然とした抑うつ感と悲しみ

(8)心理症状過程が生み出す人格傾向
  特別扱いへの権利要求 心理症状におけるプライド
  屈辱感 復習的勝利への衝動





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