掲 示 板
過去ログ
2003.10

泣くのは体にいい / しまの

きのうの朝だったと思いますが、朝の支度の最中、音を消したTV画面(朝はこれでトランスCD流してます)で、タレントの加藤晴彦さんに、インタビュアーが、
「最近良く泣くそうですが全部本当ですかー?一部はうそ泣きではという声もあるようですけど。」答えて、
「いや本当に泣いてますヨ。泣くのは体にいいですからネ。」

その通りでしょうね。
間もなくUp予定の「入門 健康な心への道」でも、サイトの理論のような専門的言葉は使わず、「喜怒哀楽」という簡単な分類の中で、怒りは有害な感情で、悲しみは有益な感情という形で説明しています。

怒りは反撃体制を作るための感情。これは、そうするしかない危険にある、自分が追い詰められ安全でない、というストレスを伴う感情です。痛みを麻痺させる効果の裏で、心身にダメージを加えている。

一方、悲しみは「安全でない」という身構えを解除した時に溢れてくる感情で、「もう安全だ」という安堵感の中で痛みを癒し、やがて心を強くする感情。
本当に嬉しい時とか感動した時に涙が出るのも、やはり人が恒常的なストレス下にあって、それから開放される時間を示しているのだろうと。

僕も最近は結構泣いたりうるうるしてますね。もちろん人前では見せないようにしていますが。
なんか2日に1度以上は涙を流しているような気がします。もちろん悔し涙でなく感動の涙ですが。

先日「ポチタマ」の録画見ていて思わず「うわっ..」と声を出して涙を流してしまったのが、盲導犬の候補犬を育てたパピーウォーカーが、定められた10か月を経て、その犬を盲導犬協会に返す日の場面。
これはまた別の話で興味を引く部分があります。

いよいよ子犬を盲導犬協会に連れていこうとして、旦那さんがその子を呼ぶ。当然声に悲しみが少し表れていますが、声だけで分るほどの違いでもありません。
すると呼ばれていつもは喜んで飛び出してくる子犬が、じっと見るだけで玄関に出ようとしない。
しかたなく旦那さんが手を伸ばして引寄せようとしても、まるで「やだよ。行きたくないよ。」と言うかのように、後ずさりする。奥さんは思わず嗚咽。

この子犬の行動をどう解釈するか。
ちょっと突飛な考え方に思われるかもしれませんが、この子犬は電磁波によって旦那さんの感情を感じ取ったのではないかと思っています。
「いま外に出ることはとても悲しいことなんだ」と。

飼主が家から数百メートルほど離れたところに近づいただけで、気配を察して玄関に迎えに行くという猫や犬の行動がしばしば観察されますが、人が歩く時に発する電磁波の個人パターンを検知しているらしいことが実証されています。

子供や動物って、言葉や行動だけでなしに、親の感情を直接感じ取っているのではと、感じるんですねー。
子供の躾の話題はよく、「こう言えばいい、ああすればいい」という表面的な話になりがちですが、親の心の豊かさこそが一番重要だと考える次第です。

No.104 2003/10/31(Fri) 12:59

 
つけたし:電磁波 / しまの

人が「部屋に誰かがいた気配」を感じるというのも、電磁波が残り香のように残っているのを感知したものであることが確認されています。
「ピリピリした雰囲気」というのも、単なる印象ではなく、怒りが電磁波として伝わっているのかも知れませんね。
霊体験もほとんど電磁波によるものと確認されているようで、電磁波の位置付けは大きい!

No.105 2003/10/31(Fri) 17:31

「愛のメカニズム」収録開始しました / しまの

さすがに重いテーマなので、かなりゆっくり練りながら稿を進めています。
最大の章になりそう。今回Upしたのは導入部分となります。

心理障害のメカニズムというより、全人格的な心理メカニズムになりますね。
こんな感情メカニズム論を展開することこそが、私の心理研究の到達目標と感じている部分です。
いずれこのテーマで本一冊書くぞー!(気合)。

「入門 健康な心への道」も稿を進めており、こっちの方が先にUp完了になるかも。

No.103 2003/10/25(Sat) 22:25

臨床心理士の回答にゲゲ! / しまの

今日の新聞相談欄は「故人の家族から冷たい扱いを受けた」。

相談者は73歳主婦。
姉妹のように親しくしていた叔母が亡くなった。葬儀のとき、故人の夫と娘夫婦からひどい扱いを受けショックを受けている。
親戚にあたる自分は一般席とされ、火葬場までの車にも乗せてもらえなかった。自分の親類では縁遠い人まで車の世話をするのに。
そもそも亡くなったのを知らせに来たのは次の日で、私や、仲の良い近所の人にも挨拶がなかった。
もう関わりを持たない方がいいのでしょうか。


ありがちな、自分の行動基準から人の行動を見てしまうものだな..
ということであまり特別な話はないか..と思いながら、回答を読んで、思わず「ゲー!」と声を出す。

回答は臨床心理士
「冷たい仕打ちですね。腹も立つでしょうし、寂しい思いをなさって当然です。」

あれ?そんな一面的な。。
まあ臨床心理士だけあって、まず相手の感情を肯定するところから始めるということか。。
で、次に、「でもこんな受け取り方もできるかも知れませんね」とか、前向きの考え方に持っていくのだな、と思いながら先を読むと、

「あなたは彼らから好意を持たれていなかったようです」。 なに?ゲッ。
「親戚付き合いもこれまでと終止符を打たれてはいかがでしょうか」。ゲ−!
何と後ろ向きなアドバイス。これが臨床心理士とは。。

サイトでお勧めする自己建設型の生き方からのコメント。3つあります。

まず、これは必ずしも「ひどい仕打ちを受けた」とは考えなくてもいいかもしれませんね。葬儀の仕方は地域や家柄によってかなり違います。
ちなみに私の家系では、やはり直系家族以外は、「その他一般」になっています。車も当然直系家族が優先です。
これを「自分ならこうするのに」を人の行動にまで当てはめると、誰もが失礼な人に見えてしまうかもしれません。まずは単に葬儀のしきたりの問題だけである可能性も考えて下さい。となる。

2つめに、もし相手が実際に冷たい仕打ちとしてそうしたとしても、それにどう反応するか。
選択肢としては、「ひどい人だ」と非難を向けるか、ただじっと受け流すか、ということになります。
非難を向けるとは、こんどはその人が相手に冷たい仕打ちを返すという、復讐合戦です。何も得るものはありません。

3つ目。上の続き。
一度嫌われたとしても、「自分から縁を切る」のはプライド防衛反応。つまり「嫌われるのが嫌だから自分から嫌いになる」という心理。
それもひとつの生き方ですが、人間関係がだんだん狭くなってしまいます。
機嫌が悪くて冷たい仕打ちをしてしまうことなど、誰でもあるでしょうし、人間の感情はそれで固定されるものでもなく流れ変わるものです。
嫌われた相手にどうすればいいか。何もしないことです。その心の安定が、やがて相手から信頼を得ることにつながります。これが行動法の定石です。

臨床心理士のアドバイスとは正反対ですね。ムム。。

No.102 2003/10/23(Thu) 12:28

ネゴシエーション / しまの

やはりきのうの新聞ですが、相談欄が前に書いた話と少し似た状況で、興味をひきました。

内容は、53才主婦の相談で、大学生の息子が、苦しい家計を助けようとする気が全くないのが不満。
ご主人は転職後収入は10万そこそこ。息子はほぼ同額のバイト収入があるが、奨学金で足りない学費は家計から。
明日の米代がない時でも、息子は高額なものを平気で買ってくる。
食後の片付けもしない。意識して労を惜しんでいる。
キチンと子育てしたつもりですが・・・。平和な家庭ですが、息子を見ていると寂しくやり切れない気持ちになる。どうしたらいいのでしょうか。


これへの回答は、前の話でも回答者だった映画監督で、矛盾容認の折衷行動派という感じの方。
バイト代を親に渡すのは「昔の時代」で、稼いたお金は自分で使うのが「今の時代」なら、息子さんを否定するのは難しいかも知れない。
父親の収入に並ぶほどのバイト代を稼ぐ努力をまず認めては。その上で足りない学費をバイト代から出すよう言ってみては、と。
例によって無思想(^^;)ですが、ごく妥当な指摘をされていると思います。


感じるのはやはりまず、相談者の主婦の方がきわめて「情緒道徳」的な思考法をしていること。
キチンと育てたつもり...」。関係ありませんが、ちょっと少年犯罪の親の言葉も良くそんなものだなと連想します。
情緒道徳というのは、善悪の基準がはっきりせず、本人の情緒により善悪判断しているもの。
いわゆる「それが常識というものだ」という「常識道徳」もその一種。

この思考法が精神的健康にとって良くないのは、
1つ目。人を品評する目が生まれ、相手との直接的な触れ合いの中で知る姿勢が減る。基本的対人感情の希薄化
2つ目。現実に立たず、感情で「人はこうすべき」「こうしてくれるはず」「こうしなければ」という思考。「べき」が現実に満たされないことでの怒りや自己嫌悪という悪感情が生まれる。
3つ目は、「べき」の結果、人生における自分自身の比重が失われること。相手はこうする「べき」だということは、自分の力でどうすることもできない、というか自分でものごとを切り開こうとしない姿勢です。これは人生における無力感につながります。

推奨する「自由契約思考」は全てこの逆を行きます。
相手との直接的な触れ合いの中でのみ人を判断する。「べき」はない。人が望み通りにしてくれるかどうかは、自分自身の行動方法の良し悪しによる。

この2つの思考体系では、対人行動の原理が違ってきます。

情緒思考では“私の信じる「べき」をあなたも信じて”という「共感」指向。ところが、得てして「共感の押し付け」になるので、反発をくらいやすい。
情緒道徳的な親の子供がやがて反抗的になるのは、かなり自然な流れです。

自由思考では「ネゴシエーション」。つまり対等な関係における交渉。
親子の関係も同じです。
交渉というと、「口のうまさ」というイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、これは古い考え方です。
今の自由社会で認められている最も優れた交渉方法は「ハーバード流」。
原理原則にのっとり、お互いの共通利益によって相手を動かすのが基本です。
詳しくは下記など参照。
http://tspsycho.k-server.org/base/base07-02.html

ちなみに、社会人の一般的コミニケーション・スキルには「プレゼンテーション・スキル」と「ネゴシエーション・スキル」があります。
「プレゼンテーション・スキル」には「度胸」とか「口のうまさ」がかなり関係しますが、「ネゴシエーション・スキル」では「度胸」とか「口のうまさ」はあまり関係ない、むしろこれに頼ることが有害になることもあります。誠実さと真摯さ、そして柔軟な発想が命です。
ちなみに私はプレゼン・スキルは大して自信ありませんが、ネゴのスキル、結構自信あります。

子供の躾に際しても、「〜しなさい、してはいけない」という理由を、ごまかしなく、どのように本人のためになるのかを説明できるような思考体系を持てることは、心の安定に大きくつながるものと考えます。

No.101 2003/10/17(Fri) 21:40

新聞で紹介された認知療法の本質 / しまの

きのうの読売新聞の『医療ルネッサンス』で、境界性人格障害への認知療法の適用が取り上げられていました。

例として紹介されているのは小平市の国立精神神経センターの認知療法専門外来
原田外来部長の実施例として、不愉快なことがあるとすぐキレてしまう20代男性への面談。
キレた時の受け止め方を自覚させ、次に、それとは違う受け止め方があり得ないかと宿題として考えさせる。

最初の受け止め方
自分を評価していたはずの上司が豹変し、裏切られた。今までの苦労が全否定された。

宿題後
上司の苦言にはもっともな点がある。自分のやり方を通していたら仕事に不都合が生じていた恐れもあった。上司は自分のことを考えて言ってくれたのかもしれない。

これは認知療法の本質をついた、非常に良い例と感じました。
2ちゃんねるの認知療法スレとかたまに眺めると、本質から外れて、気分をまぎらわそうとする無理な自己暗示に近いものが良くありますが、単なる自己暗示でない本質として以下の2点がこの例に表れていることを理解しておくと良いと思います。

まず1つめに、有害な怒りの感情をまず解除すること。
怒りは、いちど意識が相手に向かうと、そもそもその怒りが正しいかという判断がぼやけ、相手を攻撃することに感情が流れてしまう。大抵は怒りの行動によって自ら事態の悪化を招きます。
この時、「怒りをやめよう」という思考はあまり優れた方法ではありません。「怒ってはいけない」と自らに怒る自己強制を含んでいるからです
「他の考え方はあり得ないか」という思考が、きれいに無駄な一時的怒りを解除してくれます。

2つめに、似た話ですが、「他の受け止め方」を考えるとは、プラス思考の自己暗示をすることではないということです。
現実を多くの目で見る、色々な解釈を理解できるようになること自体に、まず大きな意味があります。それは自分の柔軟性への自信が増すことにつながります。
また、柔軟に考えている時に、「これは!」とはっと気がつくように自己受容の感覚がつかめることがあります。これは「怒っちゃいけない。プラス思考で考えねば。」という、単に“裏返した「べき」”の思考の中ではつかめません。

この例には出されていない話としては、あと2つ加わると、もっと強力になる。
1つは、こうした健康な姿勢を促すような根本的な姿勢の話。
もう1つは、隠された「承認欲求」がこのような怒りにつながるという、より根本的心理傾向への取り組み

いずれにせよ、このように認知療法が取り上げられていることは、これからの心理医療の発展に期待を感じさせる、非常に良いものと感じました。

No.100 2003/10/17(Fri) 21:32

今日の新聞相談欄の.. / しまの

例によって新聞の人生相談欄についての話。
「思考法」の具体例の話として良さそうなので、今後も面白いのがあったら載せようと思ってます。

さて今日のは「相続だけは主張する義弟夫婦」
自分達が一生懸命介助した夫の両親が亡くなった。
その間ほとんど顔を出さず、一度もおむつを替えたこともない「常識知らず」の弟夫婦が、「法定相続」を主張しており、憤慨しているとのこと。


文面にははっきり書かれていませんでしたが、この相談者は、弟夫婦に財産権放棄をするよう頼んだが、弟夫婦はそれを断り法定相続を主張した模様。
やはり「常識知らず」でたら(汗)^^;
ちなみに回答者は弁護士で、質問者の憤慨にはほとんど触れず、淡々と法律説明をしていた。

相談者の思考体系はやはり「情緒道徳思想」ですね。
自分が「そう感じる」から、こうす「べき」、ああす「べき」..
その「べき」に従わない人は、勝手な希望を出す「べき」ではない。

推奨する「自由契約思想」では。。
弟夫婦は特に悪いことはしていない模様。
両親のおむつ替えを手伝ってもらうかどうかは、「常識」の問題ではなく、双方の希望と交渉(ネゴシエーション)の問題になります。
法定相続を主張すること自体は、法的には正当でしょう。私達はまずこれら法によって守られているので、従うべきもまずは法ということになります。

そう言った明確なルールがない所では、人は自由であり、許される存在だという考え方です。
人を許す許さないという思考は、必ず自分にも返ってきます。
自己受容を目指す場合、こんなちょっとした「許せない」という思考を自ら疑ってみるのがとても良い方法だと思います。

No.99 2003/10/15(Wed) 17:50

夕暮れのモニュメントいいですね / 瞳子

はじめして、時々覗かせていただいてます。
写真集にいくつか気に入ったものがありまして・・
何がでるかな?と楽しみでもあります。
この、海辺のモニュメントの影具合・・とても気に入っています。何処で撮られたのですか?今にも動き出しそうで・・・
今、子どもと向き合う仕事をしています。迷った時、島野さんの書かれたものを読んでヒントにしています。
ちょっと、独り言でした。お邪魔しました。

No.96 2003/10/15(Wed) 01:15

 
Re: 夕暮れのモニュメントいいですね / しまの

どもですー。

>写真集にいくつか気に入ったものがありまして・・

どの写真が気に入ったか、よければ教えて下さいませ。
人に言われて、改めて感性が刺激されるということが良くありますからね。
海の写真はみんな東京湾の「検見川浜」で、千葉の幕張に近いところですね。
いつもギョギングしながら撮ってます。

>子どもと向き合う仕事をしています。

やりがいのある仕事ですね。僕もいずれはそんな仕事にも携りたいですね。
児童育成にも参考にできるような分りやすい説明もぜひ書けたらと思っています。
児童虐待の手記本とか読んでますが、「怒りが無駄」であることを如何に教えられるか..と感じる今日頃。

No.97 2003/10/15(Wed) 09:21

 
あっこれか / しまの

道歩いてた時思い出した。
2002.11-3に収録したやつでしたね。
「夕暮れのモニュメント」って自分の写真につけた題名でしたね。ハハ。

No.98 2003/10/15(Wed) 17:47

自由思想から見たエ・アロール / しまの

「このドラマをめぐる日本的思考」で違和感を感じる端的な例。

冒頭のシーンは、老年女性のウェディングドレス姿。
参列者の中から、「いい年してウェディングドレスだなんて・・・。」となじる声。

そしてTBSの番組掲示板に寄せられた17才男子学生の意見。
「僕はこの声に疑問を抱いたのです。(中略)。あの人達の青春を、今よみがえらせてあげるのも良いのではないでしょうか。

「この声」もそうだけど、この男の子の「そうしてあげても良いのでは」という思考も、利害関係のない他人の姿を、つべこべと善悪品評しようとしてるような。。
比較的自由思想の文化のUSとかで、この冒頭の言葉が流れたら、そんな言葉を出すこと自体に違和感を感じられてしまうのではと思います。

このような、人を善悪品評する思考が自分に向かうと、自分自身を変に折り曲げる、心理障害の芽になりやすい。
学校教育に、こうした思考を脱するという観点も導入すべきと考えています。

No.95 2003/10/11(Sat) 13:48

久々の感動本 / しまの

日本の文芸ものに不満傾向を感じる一方、久々の感動本は「“It”と呼ばれた子」
最初の幼年期編を先日読み終わり、今少年期編を読んでいるところ。

電車の中で読んでいて、思わず涙が出そうになったのは、大人になった作者が子供を連れながら自分を振り返るシーン(今こうして書いてもウルウル..^^;)。

エピローグの中に、僕がこの本から教えられた言葉がありました。
虐待体験から生きたことが、彼に豊かな自信を与えている。
「ほかの人たちには決して分からない特別な人生観を持つことができた。ふつうの人だったら顧みないようなことでも、ぼくはきちんと価値を認めることができると信じている。」

「価値を認めることができる」。実はこれこそが最高の価値なのですね。
「人間の価値とは何か」について、私は今まで2つの答えを用意していました。人から認められる価値と、自分自身で認める価値
3つ目が、「価値を認めることができる」という価値
後ろの方がより高い価値。
(このことはサイトにもいずれ書きたい。)

彼の辛い体験こそが、それを彼に与えた。
これは心理障害からの回帰という人生でも同じように思えるのです。

No.94 2003/10/11(Sat) 12:06

エ・アロール.. / しまの

録画しておいたのを昨日の夜見ての感想。

30分ほどしたあたりで、「う〜んこれは..」と考え込む気分になってしまった。
TVドラマなんて見たのほんとに久しぶりだけど、この取って付けたような雰囲気は一体..と^^;
先日のレオナルド・ディカプリオ主演「ザ・ビーチ」と比べると別世界の感。

で感じたのですが、これは俳優の演技臭さの問題ではなく、描かれている人物そのものが、「何かを演じている人々」という雰囲気がぷんぷんしていたように思います。
2重の演技の世界。のような。

で、根本に流れるテーマは、「世間体を気にする人 vs 気にしない人」という感じのように思えました。
豊川悦司が演じる主人公、来栖が世間体の完璧な体現者。エ・アロールの住人達がアンチ世間体。
そしてアンチ世間体を表現するものは「色恋沙汰」。でも、この色恋沙汰も、なんか中身が良く見えない。何かの真似ごとをしているような。。

世間体を基準に生き、自己を失っている、浅薄な生き方の人間。
それにアンチを投げるという流れはいいと思うけど、そうして自己を、そして本当の人生を見出す姿こそ本格的なものにして欲しい。というのが感想ですね。

例えば緒形拳演じる老年プレイボーイ立木の夢は「家族がほしい」。
彼にとって家族とは何なのか。何故それを失ったのか。そしていまどのようにそれを実現しようとするか。
その夢の実現のためには、老人ホームの中での恋愛沙汰でなく外での恋愛とか、身寄りのない子供を養子にするとか、それ自体がドラマになると思うなぁ。

主人公来栖ではなく、主人公の目の先にいる人物の方に本当のドラマがある。しかしそれが何か浅薄な描写になっている。これが不満ということになりますね。
結構これは日本の文芸作品の特徴かも知れない。
実は先日読んだ、「世界の中心で愛を叫ぶ」も同じ不満を感じました。白血病で亡くなって行くアキの内面の方が本来はドラマになると感じたけど、描かれているアキは主人公の恋愛のためだけにいるような、病に対して何か受身な、物足りない感じがありました。

読者視聴者というより、心理学の目からの文芸研究モードで最近いろんなもの見たり読んだりしている次第です^^;

付け足し
やっぱり僕は心理学の目で見てしまうんだけど、描かれている人物そのものに何か浅薄さを感じるというのは、「自分の目を通してしか人を見ない。人間関係もその押しつけ同士でできている。」という傾向とも言えます。
う〜ん、これが日本的ということか。。。

No.93 2003/10/11(Sat) 11:25

今日の新聞の.. / しまの

今日の新聞の人生相談欄にも、結構目を引くのが載ってました。

同じ町内に住む義姉は、ものをあげても「ありがとう」というお礼を全く言わない。
来る時は手ぶらで、食事の支度を手伝うこともない。(質問者の方が実家で母と同居)
常識や礼儀を知らず、全く気がきかず、「人間性を疑ってしまうほど優しさのかけらもない冷血な人なのです」。

不満で頭を悩ませているとのこと。

あらまあ。たら(汗)。。
こりゃ質問者の方が問題だわ。が第一印象。

回答はと見ると。
「いささか感情的になってはいませんか。そうでなくても一方的過ぎるとは思います。」
世の中には逆に実家にいる方がぬくぬくと楽をしているケースもある。とのこと。

結局、「あなたの方が間違っていませんか」という雰囲気です。

まあそれはそうかもしれませんが、「それは独り善がりだ」という非難が、また独り善がりという落とし穴もある。
このお義姉さんは本当に陰険な性格で、妹さんは苛々がつのって苦しいのかもしれませんね。
だとしたら悪いのはやっぱり義姉さんの方..?

これはやっぱり善悪という2極思考の同じ穴ですね。
一度「どっちが悪い?」という思考回路に入ると、感情は非難の応報合戦に流れてしまいます。

建設的な思考としては、まずは妹さんの苛々を解消するのが第1ステップですね。
そして苛々抜きで、何か問題なのか、解決方法を考えるのが第2ステップ。

まあ、この2つのステップを同時にするもの結構いい思考法だと思います。
「何が問題なの?何を自分は苛々しているの?」

実は仕事で物分りの鈍い上の人に、ついさっき苛々を感じ、わが身を振り返って苛々も解消した次第です^^;。

No.92 2003/10/10(Fri) 10:12

寒くなってきましたねー / しまの

きのうは夏物スーツだったが、今日以降はもうずっと冬物かなぁ。
風邪の流行防ぐよう、皆さんうがいと手洗いを励行しませう。

No.91 2003/10/08(Wed) 09:01

注目のドラマ / しまの

何か掲示板に書くネタないかと思いつつの話題。ほとんどひとり言。
(なんか、自分の書き物する以外は心理関連について考えることがめっきり減った今日この頃..)

9日からTBSで放映の「エ・アロール」というのにちょっと注目しています。
ドラマなんて全く見ることのない僕ですが..

最初にちょっと気になったのはTBSの番組出演者総出のクイズ番組(名前よくわからん)に出てた木村佳乃がやけにきれいだなーと思ったのが最初。
その後、TBSでのPRが派手でよく目にしたところ、渡辺淳一原作で、「こんな年のとりかたができたら…」とこれからの生き方を問いかける。とのこと。

ちょっとマジな目で見てみようかなと。

でも、基本的に作り話っぽいの感じるとてんで興味感じないんだなー。
映画もほとんど見ないし。
でも先日はたまたま見てた画面に流れ始めたレオナルド・ディカプリオの「ザ・ビーチ」は、飽きたら他の録画見よと思いながら結構面白く最後まで見たなぁ。
でも、自分の映画好き度がアップしたかなと思いつつ、土曜見た「踊る大捜査線THE MOVIE」は最初の15分ですっかり興味失い見るのやめてしまった。。

「エ・アロール」も木村佳乃にゃ興味あるが、どうも現実離れした老人ホームの演劇に興味失うかも。
そう言えば「ザ・ビーチ」は結構マジなサイコものだったなぁ。
まあ、とにかく最初の放映見よ。

No.90 2003/10/06(Mon) 10:30

2chで紹介 No.2 / しまの

主旨が近いのを感じ、2chに以下紹介書き込みしました。
投稿頻度は少ないスレの模様。

境界例が自己分析で問題を解決していくスレ
238 :優しい名無しさん :03/10/04 10:24 ID:UyyOsxAi
カレン・ホーナイの精神分析を詳しく取り上げています。
参考になれば。
http://tspsycho.k-server.org/

No.89 2003/10/04(Sat) 10:35

自己嫌悪のメカニズム / しまの

感情メカニズム理論の「自己嫌悪」のトピックを昨日Upしました。
まだ分りやすい記述ではないと思いますが、自己嫌悪への取り組みというのは、サイトで紹介している取り組みの全体とも大体イコールなので、全体イメージとして参考頂けるかと思います。
http://tspsycho.k-server.org/mech/mech02-065.html

No.88 2003/10/02(Thu) 12:32
inserted by FC2 system