■ 感情分析の具体的進め方-6 / しまの |
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3)心の開放を知る-1
5/23以来の続き。 今までの流れをまとめると、 ・内面の全てを許すような思考体系への根本的意識変革 ・感情分析への試み ・自分の人格を自分で練り上げることへの諦め(絶望) ・生活があって分析がある ・心の深層からの感情の体験 という感じになります。
本格的な感情分析はここから始まることになります。 深層からの感情をありのままに体験する中で、その感情に流されるのではなく「知る」ことに全霊を注いで下さい。
「この感情はどうにかしなければ」と感じると思いますが、そうではないです。 「どうにかする」ことは、それが駄目なことなのだという、怒りで対応することです。怒りは追い詰められた時の、自己損傷を含む捨て身の手段のため、心は成長しません。表面的にはスラストが解消したとしてもです。 それをどうともしないことが、その感情を心の自然治癒力に委ねることを意味します。この場合表面的にはスラストレーション状態に心が置かれます。
感情に意識的対処をして、フラストを解消した時、心は成長せず、意識的対処をやめフラストにある時、実は心が成長している、という逆説的状況があります。 世の人が心の成長から遠ざかっている最大の理由は、このことを理解していないからでしょう。 「どうにかしなければ」と感じたことを、どうにかするのが成長の歩みであるかのように、大勘違いをしているわけです。
まずはそれを「どうにかしなくても良いこと」と感じること。 そしてさらにそれを超えて、ポジティブな行動原理によって事態を改善できることを憶えてくると、心の成長はとても強力なものになってきます。
そうした成長が感情分析の過程で起きるようになるのは、上にまとめたような過程から次のステップとして、 「心の変換」が通過点となります。 (続く) |
No.217 2004/06/30(Wed) 10:08
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