■ 感情分析の具体的進め方-8 / しまの |
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7/10以来のだらだら連載シリーズ^^; 項番の意味がなくなりつつあるので、省略。
■感情分析の基本作業
以前感情分析の基本作業を「反芻と吟味」と書きましたが(5/7)、これをもうちょっと説明補足したいと思います。 それを行うことによって何が変わるのか、という観点から。 カンペキにメカニズム論になりますが。。
反芻と吟味を行うことによって、今まで感じることのできなかったことが感じられてくる。 ソムリエの世界のように。 その結果、ある心の選択変換が本能的な力によって生まれるのですね。 それはどう行われるのか。
1)反芻吟味 特定の感情そのものよりも、何がその感情を起こしているのか、ひとつ手前の感情に対して行う、という感じで考えると良いと思います。 起きた感情について行うとしても、「成分分析」をするという感じになります。 合成された結果の感情をそのまま反芻することにはあまり意味はないように思われます。特に破壊性のある感情への長居は無用です。 また、忘れていたような感覚をふと思い出した時、それが何だったのかという反芻吟味も有用です。これはその感覚を固定化確実化し、上のような由来分析につなげるということになります。
2)選択変換 これは「最後の感情に現れる」と考えておくのが良いと思います。 この感情はどうすればいいのか。それはこんな感情が原因だった。あんな感情も含んでいた。では今のこの感情をどうすればいいのか? 最後に出た、「どうすればいいのか?」という感情に選択肢が現れます。
このメカニズム 合成された感情は、単に成分分析された合計ではなく、独自の価値を備えるようになっている。そのままでは選択の対象にはあまり上がらない。ところが成分分析した結果、成分のある部分は本能的に捨て去られる。その結果最終感情の成分バランスが崩れる。その結果それは、これからの生き方において選択するものであるのかの、根底からの再選択に上がる。
これは精神分析の基本メカニズムの説明でもあると思います。 でもこれを、心の健康という目的のための技術として位置付けるためには、2つの要素が加わると思います。 1)どんな要素感情を感じ取るようにすればいいのかという参考成分表 2)バランスが崩れた状態から、どっちへ向けばいのかというナビゲーション この2つを明瞭に定義していることが、ハイブリッドの感情分析を単なる精神分析とは別のものと位置付けている理由です。 |
No.238 2004/07/22(Thu) 14:08
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