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この物語に、ハイブリッド人生心理学全てのエッセンスがつまっています!

2010.8.19 出版社との販売契約が終了し、一般の書店での購入ができなくなりましたので、
        初版の在庫残につき直接販売いたします。

2011.6.9 在庫処分値下げ!!^^)/
2013.3.8 『入門編』にあわせさらに値下げ!!^^)/


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2013.7.29より
  『悲しみの彼方への旅
   −わが内なる病んだ心から健康な心への道−

 として無料電子書籍化し、ご自由にダウンロード・閲覧も可能です^^。
 
       ―わが内なる人格障害から健康な心への道―
文芸社 356頁 1600円+消費税
島野隆最初の書籍となる自伝小説!!
やがて人間の心について膨大な言葉を語り始める島野隆という人間がどう作られたのかの、メーキング・ストーリーとも言える本書をぜひ手に!

読みどころ
愛、自由、そして自立−心の闇と迷路から「生きる喜び」に満ちた明るい世界へ。心理学修士の半生の心の旅。
 *下記目次」「主なあらすじを参照下さい*
遠い過去に葬り去られた自己。来歴の中で歩んだ大掛かりな心の迷路。精神分析の過程で全てが明らかにされていく先に、主人公が見出したものは何だったのか。
 今だかつて、これほどドラマチックに精神分析の過程で変化していく人間の心を詳しく描写したものは、他にはないのではと感じています。そして真の愛や自尊心とは何なのか。人間心理に興味ある方はぜひご一読を。

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■新聞広告■
入手次第掲載します。
 2006/08/27 文芸社「8月おすすめの一冊」中(毎日新聞) 9/6
 2006/08/26 文芸社「8月おすすめの一冊」中(読売新聞) 8/26
 2006/07/16 文芸社新刊図書一覧中(毎日新聞) 7/25
 2006/07/13 日本経済新聞朝刊 7/15
これからの予定



 目 次 
冒頭詩
 1章 プロローグ
 2章 少年時代まで
 3章 心の旅へ
 4章 抑圧された感情の開放
 5章 解かれたパズル
 6章 自己の本質への接近
 7章 遠く置き去りにした過去へ
 8章 蘇った自己
 9章 心の罠の中へ
10章 前進と後退
11章 病んだ心の崩壊
12章 現実への帰還
13章 自己の受け入れに向かって
14章 新たな人生へ
15章 見出された人生
考察―病んだ心から健康な心への道の本質


(出生〜中学時代)
(高校時代〜大学2年)
(大学3年)
(大学4年4月〜5月)
(大学4年6月)
(大学4年7月)
(大学4年7月末)
(大学4年8月)
(大学4年9月上中旬)
(大学4年9月下旬)
(大学4年10月)
(大学4年11月)
(大学4年残り)
(大学院〜現在)


 冒頭詩の紹介 (背景はWeb特別バージョン!!) 

夏の日が落ちて
しばらくすると、

あたりが薄暗く、青白くなって、
人や建物といった全てが周りの空気にとけ込んでいくような時間がやってくる。

僕はその中を、何かのもの悲しさに浸りながら、
暗くなるまでどこへというあてもなく街の中を歩くのが好きだった。

好きだったというよりも、そうしないではいられなかったんだ。

自分の中に何か失われたものがあって、
ただ悲しみの気分だけがその失われたものの片鱗のように思え、
その中にいたかった。

その悲しみは青白い夕暮れの空気の中を通って、
失われた何かに、どこかで繋がっているような気がした。
それに引かれて、
僕は青白い空気にとけ込む街の中を悲しみの気分と一緒に歩き、
やがて暗くなるともうそれはいなくなってしまい、
僕は諦めて現実の中へ、家へと戻っていった。


16歳。
僕の心の旅はここから始まった。

これは、自分の心の奥深くに迷い込んだ僕が、
今のこの明るい世界に戻ってくるまでの、とても長い物語なんだ。


 主なあらすじ 
 少年時代の回想から始まります。
 ・・・・・・・・
 私の少年時代は、3つの世界に分断されていたように思えます。
 それは全くつながりのない世界でした。

 顔立ちと特別な頭の良さを誉められ、なにごともない平和な家庭の中で、何も問題はないように生きていた自分。僕だけが悪い子で、どうせ僕は駄目な子なんだ、と思って生きていた自分。そして小学校5年から6年にかけて、ある少女への初恋の中で生きていた自分。ただその子のそばに近づけることだけを願っていた。
 思い出すと胸が熱くなります。
 ・・・・・・・・

 やがて主人公は、生きることへの疑問や高校時代の対人恐怖に苦しみながらも、「自己の独立」という冷徹な哲学の中で心の迷いを切り捨て大学生活へと向かうも、サークル活動の中である女性との人間的つながりを得ようと行動を起こした時、内面の何かが外れ、狂気的混乱に陥る。
 内面の狂気に打ちのめされた主人公は、失意の中で他大学心理学科へと編入学し、そこで出会ったある下級生女性への思慕の中で、全く予想もしない心の旅へと導かれていく。

*以下本文より抜粋*

5章 解かれたパズル
 ・・・・・
 今日起きたことの意味は何なのか。僕は彼女への感情を、自分の心の中の、自分にとって最も大切な部屋の中に入れて扉を閉め、彼女への現実的な行動への意欲を全て失いつつある。彼女への行動を放棄すると同時に、彼女への感情そのものまでも否定しようとしている自分を見出す。
 何のために?
 自由。
 自由のために愛を犠牲にするということか。様々な非現実的な感情を結びつけることになった、純粋な愛情・・なのだろう。。事実今の僕にとっては、たとえ彼女への愛が本当のものであったとしても、それを実現しようとすることよりは、内面の自由を保つために彼女への感情を否定することの方が受け入れやすいことに思える。そして、こうした自分が彼女から愛されることはないだろう。
 ・・・・・
6章 自己の本質への接近
 ・・・・・
 やがて私は自分の感情を受け入れます。今僕の感情は静かなものになり、僕は今何に対しても無感情な自分を見つめている。今彼女に会えないこと、いや、彼女の姿を見られないことでこんな感情を感じたというのに、なぜ僕は彼女を抜きにして自分の幸福について考えたりすることができたのだろうか・・。
 ・・・・・
8章 蘇った自己
 ・・・・・
 私の中で、あの思い出の過去に何があったのかがはっきりしてきました。追い求めたものを失った現実世界。その中でも確実に存在した何か。それがあの少女を接点にするかのように繋がっていたようでした。
 私はそれを突き止めるための歩みへと進みます。日記に鉛筆を走らせながら、消し去られていた記憶の探索へ。今度は、自らの意志によって。
 ・・・・・
12章 現実への帰還
 ・・・・・
 それは全ての命が絶えた、精神の死の世界でした。その空気は微動だにせず、身じろぎすら重く感じます。
 私の中で、生きる心が消えていました。人生が終わった。心はむしろ静かでした。
 ・・・・・
15章 見出された人生
 ・・・・・
 僕は今ようやく人生というものが分かった気がする。やっと今になって!
 残された人生を最大限に生きたい。本当にそう思う。
 ・・・・・
 この人生を生きていることへの喜びを、心の底から感じます。生きているのがうれしい・・。
 僕の心の旅は、もう終わった・・。


 美術作品としてもご覧あれ〜 

今回の作品は、感情表現の文章や言葉の流れおよび語韻に一文一句徹底してこだわり、「詩情すら漂うとぎすまされた文章」との感想を頂いた文章表現のみならず、視覚的イメージに訴える美術的表現にも超こだわり、カバーから始まって本表紙、扉と、物語の場面そのものの映像を入れてあります。各章の扉+αでイメージ写真も掲載。
ここまで凝った作品はもう一生作んないだろうなーと。
文芸作品のひとつのあり方ではないかと感じる自信作です。ぜひご覧あれ〜!





2006.07.25
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