ColunmとEssay
01 どうすれば明るい性格になれる? |
2003/05/16 |
とても良く見かける質問です。
何よりも大切なことは、「人に明るい性格に見られる」ことを願うのではなく、前向きで建設的な考え方や行動を取れるよう努力することです。
明るい性格というのはその結果であって、先に明るい性格があってそうなるのではありません。
当サイトの「健康な心への姿勢」でもその具体的な内容を説明します。
また、「明るい性格」を追い求めることに罠があるのも知っておいた方がいいでしょう。
そもそも、「性格」というものは、人から見て感じるものであって、自分で「作る」ものではありません。
相手や場面によっては違う性格のように見えることもあるでしょう。
先に「自分の性格」を思い描いて行動することは、むしろ場違いな行動になる危険があります。
そして、人は「明るい性格になろうと」努力することで実際に明るい性格になることはないように思われます。
何故なら、「明るい気持ちでいなくちゃ」という自分への絞め付けがきつくなる程、気分は当然沈んで行くからです。
それでもどうしても「明るい感情」を自分に強制していると、自分の本当の感情が分らなくなってくる、「自己疎外」という病理現象が起きてきます。各種の心理障害の芽と言えるものです。
さらに、自分を強制することで「明るい性格」になろうとすると、やがて、「見せかけの人間」という自己嫌悪感や、人からそのように糾弾されることへの恐怖が起きてきます。
対人恐怖症のメカニズムのひとつです。
このような状態に陥ったら、まず「性格」を自分で作り上げようとした間違った姿勢をまず捨てることです。
そして、明るくなれない感情に向き合って、その原因を調べて克服する過程が必要です。
そのような過程は、このサイトでは「感情分析」として説明します。
元の暗い感情が正しく克服されれば、人は自然に明るくなるものです。
参考まで、私自身の心理障害がほとんど消えて感情の基調がマイナスからプラスに転じたゼロ線の通過というのが2002年4月にあり、1年経って大分プラス基調が上昇してきたのを感じます。惰性で上昇しているのでなく、感情分析を生活の中で継続している効果ですが。
人付き合い上でのためらいなどがなくなり、考え込むことも本当になくなってきました。
かつてのこの青年(自分)と比べれば本当に別人のようになったと感じています。
ただ自分が「明るい性格」になったか、というと、上に述べたように、相手あってのことなので、何ともいえませんねぇ。。(^^;)
自分自身で感じる性格を言うなら、「お気楽な性格になったなぁ」という感じです。
いずれにせよ、人の性格は変われるものなのです。