ColunmとEssay
根本的な治りへの心がまえ
01 はじめに 2003/05/10

 健康な心身で人生を楽しみたい、これは誰もが願うことです。
 体の病気や怪我があっても、軽いものであれば、人生の幸福にはほとんど支障がないのが大抵です。

 しかし心理障害となると違います。
 それは私たちの心が、人生を楽しむ機能そのものを損なったものと言えますから。

 ですから、心理障害というのはそれを抱えたまま、だましだまし生きるのではなく、根本的な治りというものが欲しいものです。
 でもこれはとても難しく、多くの人は「心理障害は治すものでなく付き合うもの」と言います。

 必ずそうなのでしょうか。
 それは違います。

 私自身が、心理障害を根本的に克服し、今はとても楽しく充実した毎日を送っています。
 そうなれた後で、大学院まで臨床心理学を学んだことを振り返ったとき、どうもこれは不足しているぞ、と思ったのがこのサイトのような活動を始めたきっかけなのです。

 そこで、ここでは、根本的な治りのために、まずどんな心構えが必要かを説明します。
 どんな風にして、根本的な治りに至れるのか、という話です。

 期間としては数年というものを考える必要があるでしょう。
 心構えとして、最初の段階で「悪感情に対面する」こと、最後の段階で「悪感情を克服する」ことの2つの「壁」のようなものがありますので、これに対する心構えがとても重要だと思います。


inserted by FC2 system