ColunmとEssay
健康な心身で人生を楽しみたい、これは誰もが願うことです。
体の病気や怪我があっても、軽いものであれば、人生の幸福にはほとんど支障がないのが大抵です。
しかし心理障害となると違います。
それは私たちの心が、人生を楽しむ機能そのものを損なったものと言えますから。
ですから、心理障害というのはそれを抱えたまま、だましだまし生きるのではなく、根本的な治りというものが欲しいものです。
でもこれはとても難しく、多くの人は「心理障害は治すものでなく付き合うもの」と言います。
必ずそうなのでしょうか。
それは違います。
私自身が、心理障害を根本的に克服し、今はとても楽しく充実した毎日を送っています。
そうなれた後で、大学院まで臨床心理学を学んだことを振り返ったとき、どうもこれは不足しているぞ、と思ったのがこのサイトのような活動を始めたきっかけなのです。
そこで、ここでは、根本的な治りのために、まずどんな心構えが必要かを説明します。
どんな風にして、根本的な治りに至れるのか、という話です。
期間としては数年というものを考える必要があるでしょう。
心構えとして、最初の段階で「悪感情に対面する」こと、最後の段階で「悪感情を克服する」ことの2つの「壁」のようなものがありますので、これに対する心構えがとても重要だと思います。