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ハイブリッド心理学辞典
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実践の学び
 実践-1 「感情と行動の分離」の基本姿勢と「取り組み実践」

実践1-3 感情への基本姿勢
基本説明
「感情への基本姿勢」の実践内容
1.感情への誤った姿勢の理解  2.日常の自分の感情への実践 「知る」 「生かす」「行動につなげる」 「味わう」  感情をありのままに味わうことと人生の価値観  「心にきざむ」  「待つ」 「放置する」  3.未知の新しい感情に出会うための姿勢
最終更新:2022.8.12
基本説明 
「取り組み実践」において、内面感情については「ただ流し理解することのみ行う」というものになりますが、これをもう少し詳しく「感情への基本姿勢」として私たちはどのようなもの実践していけば良いのか、ハイブリッド心理学からの考え説明します。
もちろん、感情より良いもの、豊かなものへと変化させる、それを後戻りのない確実なものとして歩む、つまり「成長」「治癒」そして「成熟」向かうための、感情への基本姿勢としてです。

3段階のものとして理解すると良いでしょう。
まず前段と言えるものとして、感情への誤った姿勢理解すること。自分自身感情に対して誤った姿勢取るとは、感情上述のように改善するのをただ阻むだけではなく「心の病み」傾向生み出すという深刻問題はらみます。これは一言「無視する」「枠をはめる」「強制する」という3つ言葉表現できるものであり、それを理解し、自分がそうした誤った姿勢取っているのを自覚したらその解除へと取り組みます。
ではどう解除するかというのが、本段になります。
「感情への基本姿勢」本段として、日常自分感情への姿勢として実践するのが正解になるものとして、4つをあげたいと思います。「知る」「生かす」「待つ」そして「放置する」です。
それが日常実際感情への姿勢として、最後に、「未知の新しい感情に出会うための姿勢」とでも言えるものがあるように感じます。これについてある程度内容言えると思いますので考察記しておきましょう。

「感情への基本姿勢」の実践内容 
1.感情への誤った姿勢を理解する
自分自身感情への誤った姿勢とは、一言「無視する」「枠をはめる」「強制する」という3つ言葉表現できるものと言えるでしょう。
これは「感情と行動の分離」における内面感情への「ただ流し理解することのみ行う」というものとは、まさに対照にあるものです。
自分自身感情への健全姿勢とは一言で、自分の中に存在する感情をありのままに湧き出させ向き合った上で、それに対し適切な対処をすることでコントロールしていくことができるというものであり、それを妨げる姿勢として、自分感情について「こんな感情の自分」というイメージ基準にして自分ストレスをかけるという、過剰な心の働き起きるものです。これは「自意識」獲得した私たち人間宿命とも言えるでしょう。
それを脱しに述べるような、自分感情への適切姿勢実践へと転換していくことが、現代人に求められる、心の健康と成長のための基本的な取り組みになると言えるのではないかと思います。

「無視・枠はめ・強制」という言葉表現できる感情への誤った姿勢について、詳しく『実践編上巻』「8章 人生をかけた取り組み−4 −「感情強制」の解除・内面の解放−」終わり「「感情の監視操縦」への視点のまとめ」にまとめており参照頂ければと思います(*1)。そこでは感情「監視・演技・停止・強制」という4つキーワードから説明していますが、健全自意識機能から始まるものがやがて誤った姿勢発展する流れを説明しています。そうした流れにある誤った姿勢が、「無視・枠はめ・強制」という言葉表現できるものと理解頂けると思います。

重要なのは、感情へのそうした誤った姿勢が、自分感情への健全な姿勢妨げるという消極的表現言えるものにとどまらず「心の病み」傾向生み出すもの、「心の病み」傾向構成するものの正体そのものであるという、深刻問題につながるものでもあることです。
つまり、平たく表現するならば、そうした誤った姿勢によって、自分本心からの本来感情とは食い違った心の状態が、表面おおうようになる。そして収集がつかなくなってしまうわけです(*2)。そして、収集がつかない心の状態が私たちの人格起きるというのを越えて、収集がつかない混乱の塊人格化してしまう。そうなったはっきりとそこに「病んだ心」あるという状態明らかになる、という流れになります。
その克服のためには、自分感情への自ら「無視・枠はめ・強制」が、来歴のどのような感情流れ生まれたのかへの、専門的心理学学びにもとづいた解きほぐしから始め「病んだ心」崩壊「健康な心」再生するという仕組みがあることへの理解といった、専門的取り組み大切になります。これについて詳しく歩み1-2 心を病む仕組みとその克服説明しています。

心の病み傾向本格的克服取り組みについてはそちらページに譲り、ここでは誰も体験しがち自分感情への誤った姿勢である、「自分の感情を無視する」について、その「解きほぐし」一例などを記しておきましょう。
日ごろ自分の感情を無視しストレスをかける傾向ある人が、それによる心の疲労心底から自覚し、それを捨て去る時とは、恐らくほぼ例外なく自分小さい頃、どのように自分感情無視されたか、その時幼い心悲しみを、思い出す時でもあるでしょう。それを呑み込んで意識表面から葬り去り自分自分ありのまま感情無視し強制始めた時ストレスにある人生始まったのです。
自分来歴での感情体験遡り想起というのは、あくまで心の健康と成長へのさまざま取り組み合わせた上効果があるものとして、そのように誤った姿勢捨て去りつながることもあるものとして有益であるのを知っておく良いでしょう。

2.日常の自分の感情への実践
自分感情への誤った姿勢「無視する」「枠をはめる」「強制する」という3つ言葉表現できるものであるのに対して、健康な、そして心の成長と豊かさ向かい得る姿勢とは、「知る」「生かす」「待つ」「放置する」という4つ言葉表現できるものと言えるでしょう。
それぞれ以下簡潔説明します。

・「知る」
自分内面感情への健全対処姿勢全体の、始まり足場基盤となるのがもちろん「知る」ことです。自分に、こんな感情あんな感情ある。まずはそれを、ありのまま自認することからです。それがあるのならば。

自分感情知ることの幅広さ深さ、そして精緻さを、3種類レベル軸理解できると思います。基本レベル詳細レベルそして深層レベルです。
基本レベルは、自分ある感情ありのまま自覚するという、その基本日常生活においてどれだけできているかあり方です。これは、それが常にできるのが健全姿だとして、それを妨げることになるのが、上述「無視・枠はめ・強制」という本人自身誤った姿勢と、災害遭難遭った社会的もしくは対人的圧力をかけられるなど外的なストレスという、大きく2側面になると言えるでしょう。いずれ場合も、自分感情ありのまま感じ取ることができない状態常態化長期化するにつれて、その人心の健康損なわれ心を病む傾向現れてくる、ということになると理解できるでしょう。

詳細レベル深層レベルが、「感情と行動の分離」内面感情側「ただ流し理解する」という取り組みによってまさに向かいたいものになります。
詳細レベルは、自分にその存在を感じ取った感情について、さらに詳しく、その強さ湧き出す条件理由細かいニュアンス、さらにはその感情自ら成長心の豊かさへの前進においてどのような位置づけのもの、どのように役だつものか・・これはもちろんのその仕組みについての学び探求による情報実体験積み重ね必要となる知恵前提基盤になります・・といった、いかにさまざまな角度視点から詳細に自分で理解するかです。
もちろんその「理解」とは、ただ心理学的理屈照らし合わせることができる正確さ重要なのではなく何が自分の感情を良くし、また逆に悪くするのかを正確に知り、それに基づいて自分を導き方向づけていく能力を、実地的に向上させていける、というような正確さ重要になるものとしてです。心理学的幸福主義姿勢で、と言えるでしょう。
まずはこの詳細レベルに応じて、感じ取った内面感情対して、この「生かす」「待つ」「放置する」いずれかアクション取るというで、自らによる成長と豊かさへの前進変化つなげる、というものになります。

一方深層レベルは、自らの「意識」を越えた前進変化つながるものだと言えます。
これは意識実践としては基本的に、複雑折り重なり絡み合った感情「解きほぐし」行うものであり、それが行き着く効果として主に2つのがあるものと考えています。一つは、無意識下普段意識できていないまま感情否定的な響き起こし続けていたような、感情もつれ解消、そして不合理感情自覚捨て去り。そしてもう一つが、「魂の感情」への到達です。
これに至り、私たち自身の、自らによる心の成長と治癒と豊かさへの取り組みは、劇的効果得ることになります。それが自らの「意識」を越えたものであるとは、一つに、この「解きほぐし」結果見えてくるもの、そしてそれによる自身変化が、その2つ効果どちらにおいても、自分でも予想だにしなかったようなものになることにおいて「今までの意識」越えたところ向かうものになること、そしてもう一つに、「魂の感情」について言えることとして、その内容そのものが、「自分を超えたもの」指し示すものになることにおいてです。
この、自分内面感情「知る」ことにおける深層レベル取り組みについては、実践5-2 「自己分析」詳しく説明します。また「魂の感情」については歩み-3 「魂の感情」詳しく説明します。

以下では、詳細レベル自分内面感情詳しく理解した取るのが望ましい「生かす」「待つ」「放置する」いずれかアクションについて引き続き説明していきます。

・「生かす」「行動につなげる」
自分あることについて「知る」ことを行った感情のうち、自ら成長豊かさ、そして何をおいても「幸福」向かうための前進役立つものと判断できた感情・・もちろんこの判断の、上述「知る」ことの詳細さレベルでの正確さ重要になるのですが・・については、その感情「生かす」ことを行います。
これは一言で、「行動につなげる」「味わう」「心にきざむ」という3つ言葉表現できるものと言えるでしょう。

まず「行動につなげる」は、詳細レベル把握した自分感情そしてそれが起きた外面状況などへの理解基づき、その感情行動つなげていくものです。
これは感情行動とその目標関係として3つタイプになると言えるでしょう。「直接型」食欲性欲睡眠欲何か楽しみといったさまざま望み願望感情そのまま行動にするもの。「総合型」は、さまざま望み願望叶えるための総合的目標抱いてからそれに向かうもの。進学職業結婚などがこれに該当するでしょう。最後「乗り越え型」は、行動そのものには嫌悪怖れ痛みなどマイナス面伴うが、それを越えた先得られるであろう満足のためにその行動向かうもの。予防注射受けるといったものが単純典型例です。この3つタイプ類型分けについてのさらなる詳しい説明展開必要ないでしょう。
いずれにせよ、特に「直接型」について留意したいものとなるでしょうが、そうして感情行動つなげるのは、あくまで「感情にまかせて行動する」ということではなく、自分感情外面状況、そして行動結果推測というそれぞれ把握に基づいて、最終的「意志」によって決断して行うものだというのがハイブリッド心理学取り組み実践になります。つまり自分感情について詳しく知ることから始まる実践があるとして、それをなす心の基盤というのが同時にある課題テーマであり、また実際行動つなげるというになった課題外面行動法の方に移るということです。

・「味わう」
自分成長成熟そして幸福役立つ感情には、とくに行動つなげたり行動として表す必要なく自分自身じっくり「味わう」のが良い感情というのもあります。たとえば折にふれて持ちたい、リラックス感情や、社会自然動物との触れ合いで感じる感動感情何気ない日常感じることのできる幸福感などなど。そうしたプラス感情への姿勢としては、じっくり味わう堪能するのが良い
それらの感情は、行動つなげることで役立つ感情とはまた別領域のものとしてあるというよりも、大きな目で見ればどれも感情行動つなげていった良い結果として得られているものなのだと言うことができるでしょう。もちろん、建設的行動としてです。
一方望まない状況において流れる感情にも、じっくり味わうのが良いものが沢山あります。自意識描いた望み挫折打ち破られた時に、失意悲しみ現れる得魂の感情が、私たちの成熟向かわせ、さらには絶望が、に、本当自分とは別人演じて生きようとするストレスにあったを、ありのまま前進する、すがすがしい新たな心へと脱皮する通過点なり得ます。自分過ちもたらした結果心底から痛む感情が、同じ誤り繰り返すことのない心へと成長変化させます。

そのように、マイナス感情においても、とことん味わうことに十分意義がある感情がある。それはどんなことにおいてかと問うならば、まず島野浮かぶのは、そこに自分のありのままの真実向き合うことが伴う場合だ、という言葉です。では自分のありのままの真実向き合うことが伴った時味わうことに意義がある感情とはどんなものがあるか。たとえば「実践5-1 悪感情の種類別の克服対処の指針」で整理したものに。そしてそれはどんな意義になるか。
それをざっと把握しようとした何のことはありません。全ての感情が、本来そういうものなのです。感情ありのまま流し味わいながら、幸福、あるいは苦い体験から学び成長成熟への歩み歩む。そして「望み」燃やし尽くすごとに、別の存在へと変化していく。それがただありのままの、私たち生きるもの全ての、ありのまま姿なのです。自らを、それに委ねることです。それがハイブリッド心理学志向する、人生です。

・感情をありのままに味わうことと人生の価値観
一方この感情への基本姿勢同時に、「価値観」「行動法」という大きな取り組みとして、手を組み得るかなり特有方向性のものが限定されることを、ここで指摘しておくのが良いと思われます。それが実践の学び整理しているものの全てでもありますが、感情へのこの基本姿勢手を組む価値観および行動法エッセンス言うことができます。
それは「感情」というものを、まずは基本的に人それぞれの領分とし、人のそれに過度に踏み込まないという姿勢です。「感情」というものを、基本的に、自分自身の内面で受けとめ、それに対し自らがどう応えるかを自分で決めるものとする姿勢。そしてとの関係において、互い感情というものをテーマとして過度取り上げない姿勢「私はこんな気持ちなんですよ」感情見せびらかしたり、また「あなたはこんな感情なの!?」感情をとりあげどうこう問うことをしない姿勢

これはあるいは、「相手の気持ちに寄り添う」ことや「自分の気持ちを相手に伝える」ことの大切さを謳う今日価値観潮流とも言えるものと、一線画する方向向けるものと言えるかもしれません。
理由を、消極的表現積極的表現2面言うことができます。まず消極的表現で言えるのは、気持ち寄り添った自分気持ち相手伝えることにももちろん意義はあり、基本的のあるものではないでしょうが、それが大切だという意識だけでいては見失う危険があるものを見る目重要であることを入れておくのが良いでしょう。それはまず何よりも、自分自身で見出す内面前進力であり、また絵に描いたような「気持ちの交流」姿イメージ相手反応ばかり気になって、自分気持ちへの肝心自己理解深まらないということも起きるかも知れません。さらには、互い「気持ち」気になる意識ばかりおおい尽くし現実的問題解決知恵持たないまま互い「気持ち」詮索とそれを変えようとする焦りによって「気持ち」がまさに悪化していくというストレスに満ちた関係生まれるという問題起きることもあるかも知れません。もちろん最もこれが起きやすいのは親子間です。
こうして概観するに至り「気持ちに寄り添う、気持ちを伝える」こと自体にはそれなり意義はあり基本的のあることではない・・としても、「それが大切だ」という意識「価値観」が何か融通のないものとして抱かれる形で、実は何か害のある姿勢というのが起き得ることに、ハイブリッド心理学向けることになります。それとは対照となる姿勢価値観として、何よりも問題解決への現実的知恵のアドバイスと各自自らの意志による模索と決断を重視し、他者の内面感情にはあまり立ち入らないという方向性へと、明瞭きって島野としては、その方向性多少とも薄情言えるほどのものが好みであるものとして・・。
そうした姿勢に、未知の異次元の、心の豊かさへと歩み得る道がある。これが積極的表現言う面になるでしょう。
それがどのようなものであるのかの内容は、もちろんハイブリッド心理学全てを通して説明するものであり、もはやここでそのさわりさえ出せるようなものでもありません。大まかには、この『辞典』では歩みの学びで、その概要整理得ることができるでしょう。

ここで言っておけることとしては三つほどあるでしょう。まずそこで歩み得る道というのが、全体−2 「学び」の全体構成のように運転して進む旅路のようにたとえられるとして、に述べた大きく違う方向を向いた2つ姿勢をまず根底として決定づけるテーマ項目は、足場基盤該当するものとして歩み-2 健康と成長への心の基盤整理したの、「心の依存から自立への転換」というテーマであること。
この「心の依存」「心の自立」という根底姿勢違いがあって、との「気持ち」どう触れ合わせやり取りするのが良いかという考え方行動法、そして「愛」「自尊心」についての価値観といった人生への大きなテーマ築かれていく、というになります。それに応じて、どれだけ本当自分自身内側感情自分ありのまま感じ取り味わうことができるかも、上述のように違ってくるだろうと。テーマ項目についての、こうした大きな概観をまず頭に入れてから、自分自身向き合ってみることから、この取り組み歩み始まるでしょう。

そしてもう一つ言わねばならないのは、そうして「心の自立」足場持った上で、上述の、自分の感情をありのままに味わうことに資する姿勢価値観嘘偽りない選択転換は、未熟な心からの歩みにおいては、まず消極的側面において苦渋の選択として獲得され始め、それがやがて積極的側面において確固としたものになり得るのは、そこからかなり歩み経た先のことになるであろうことです。
つまり、その歩み「未熟」から歩むものである限り歩み始め段階においては、「愛」を求め他者との「気持ちの触れ合い」望むのがありのまま姿であり、自らのその向き合い、その望みがどう実現し得るのか、外界他者との関係模索するのがまず道筋になるであろうと。との関係惑い自分ありのまま感情見失うという心の轍もがきながらです。
ですので最初からとの関係何か背向けるような意識があるとすれば、そうしたありのまま自分向きあえていないという問題そこにあると言えるかも知れません。「未熟」からの歩みまず最初に取り組むべき問題であることがしばしばのものです。

そうしてまずとの関係模索へと邁進する人生歳月経る中で、上述の、「気持ちの触れあい」あえては求めない価値観へと嘘偽りなく舵切るとしたら、それは、「気持ちの触れあい」を演じようとする自分にどうしても嘘が生まれることへの絶望経て嘘のない自分として生きるとはこう行動することなのだ!という自己のあり方を見出すという、消極的理由から生まれ出力強い選択として成されるのが、まずは考えられる転換ではないか、ということです。
そしてそれが力強い転換であるためには、「社会を生きる自信」というもう一つ人生課題獲得足場にしてであろうと。人生歩み中ばになった頃以降になることが考えられます。なぜなら、「社会を生きる自信」という足場に入れるまでの人生抱かれる価値観というのは、おおよそ自分へのポーズ花盛りなりがちだからです。「社会を生きる自信」という足場を得ることで、この先の自分の人生の前進の方向はこうした方向にあるのだ!という価値観も、それに見合った堅固なものなり得る、という流れになります。
島野人生そうした流れとしてあったものであり、「社会を生きる自信」獲得し始め30代終わり頃、たとえば女性との関係について、自分は「フィーリングの一致」「一緒にいてなごめる」といったものでパートナーを得ることはできない人間なのだ、結婚というものへの共同事業者として相手を模索するという姿勢でいくしかないのだ!強く考えたのを思い出します。

3つ目「気持ちの触れあい」あえては求めないという価値観より積極的別の価値を向ける堅固なものになり得るとすれば、それは「魂の感情」向けるものになること。「魂の感情」向き合い続けることが生み出す「心の豊かさ」にです。
理解ポイント2つまずその「心の豊かさ」とは、心が「魂の感情」を受けとめ尽くすごとに、この人が、「自発的不幸」を土台にした「望み」を一段階卒業し、「自発的幸福」の度合いを一段増した「望み」によって生きる存在へと変化する仕組みのものであること。に、その「魂の感情」は、「人との関係」意識取られている自分には用はないとでもいうように姿見せず孤独受け入れてなお「望み」向き合う時神秘的輝き姿見せるものであること。
これへの視野を、自ら成長への向き合い模索歩みで、実際体験を通して得た時は、「心の豊かさ」というものを、「人との絆」「気持ちの触れあい」によって得られるものと想像して生きてきたのとは方角に、「心の豊かさ」へのあることを知ることになります。そのゴールに、超越的幸福という境地があるです。
上述の、感情を人それぞれの領分とし過度に踏み込まないという価値観姿勢が、積極的側面において確固としたものとして獲得され得るのは、その時だろうということです。自分その道へと向く、そしてもそうする良い「人との絆」「気持ちの触れあい」得られればもちろん良いことだが、絵に描いたようにはそれが得られない時自分どう向き合うかこそが重要なのだ、という価値観として。
上述「人生の歩みの半ば以降」からさらにまた先であり、島野場合もそうでしたが、人生成長段階として「老年期」位置づけている頃からが考えられるものになります。

「自分の感情をありのままに味わう」というごく基本的内面姿勢テーマが、このように、ハイブリッド心理学取り組み全て、そして歩み最終局面とも、連綿としてつながるものになるのが、お分かりかと思います。
もちろん言葉で聞いて理解するようなものではなく、まず情報として入れておき、視野とそのためのアンテナ持っておくことからです。その上で、実際自分感情「知る」ことから始めるにそれを「生かす」という実践へ。そので、「魂の感情」現れた時、その特別輝きを、「味わう」のが良いでしょう。それが「心の豊かさ」へと導く類感情である実際それは「味わう」というのを超えて、大いなる感動自分「打つ」ものになるであろうことを、ここで約束することができます。
「魂の感情」については、詳しい理解ポイント歩み-3 「魂の感情」にまとめます。また上述「心の豊かさ」仕組みについては、「望みの燃焼の法則」について「「愛」への理解と価値観と取り組み」で説明しているものが最も詳しくなります。

繰り返しますが、ここで述べた価値観転換を、消極的側面においてであれ積極的側面においてであれ、最初から模索しようとするのは、成長への歩みとして道違いになる可能性留意です。あくまで、まずとの関係への望みどう実現できるか向かうのが道筋になるだろうと。
そこで望みそのまま叶う形での「幸福」得られるのであればそれで良し。ここで述べた価値観転換に、真に舵取りすることは必要ないまま、ということになるでしょう。
それが叶わず自分に、との「気持ちの触れ合い」のようなものを得ることへの何か深い妨げがあることを自覚した時、ここで述べた価値観転換に、歩み方変えてみる模索へと向かう道現れるだろうと。あくまで、との関係背を向けるのではなく今までイメージしたのとは違う向かい方を、模索するものとして。
それはあくまで、困苦と共に歩む道筋です。その最後に、最初から望み叶うようなものをはるか超えるであろう、心の豊かさへと至り得る道筋として。ただ、わざわざハイブリッド心理学取り組もうとするであれば、こうした歩み道筋が、人生歩み得る道筋一つになるかも知れない、と入れておくのが良いだろう、ということになります。

・「心にきざむ」


・「待つ」


・「放置する」


3.未知の新しい感情に出会うための姿勢
*1 実践編上巻 P.144 「感情の監視操縦」の基本機能 - 「感情の監視操縦」の基本機能
*2 これについても*1の続き、「病んだ心において働く「感情の監視操縦」」で主な要素を説明しています。「自己操縦」、「自己反発」と「見えない自己循環」、「偽装された感情」など。



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