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ハイブリッド心理学辞典
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実践の学び
 実践-3 行動学

実践3-2 仕事の普遍的スキル
基本説明
仕事の普遍的スキルの具体内容
仕事の普遍的スキルの具体内容  仕事の普遍的スキルの本質  仕事のための行動法と「理念」  「匿名性において生み出す」  相談事例などの参考情報
「心の成長と治癒と豊かさの道」への「仕事の普遍的スキル」の役割
最終更新:2021.6.2
基本説明 
「仕事の普遍的スキル」というものを、のように定義できるでしょう。
「 この社会にどのような「仕事」があるかを把握できており、それぞれの「仕事」は何をするものか、何ができればいいかを、実際にその仕事の具体的経験がなくても分かるような汎用的な知識、さらには実際そうした未経験の仕事にすぐ就け、こなせるような汎用的能力」だと。
学生時代などに「仕事で大切」言われるであろう「やる気」「協調性」などというものは、仕事のスキルにはあまり関係ありません団体行動一般有用なものではあるでしょう。
それらはそこそこ心がけた上で、「役割」「工程」「管理」そして「生み出す価値」といった専門的視点できるだけ早く意識を向け仕事場におけるその具体形の把握のコツをつかむことが、仕事のスキル獲得への近道になります。
これらはあらゆる「仕事」普遍的なものであり、一度しっかり習得することで、仕事場が変わってもすぐに仕事こなせるようになるという、普遍的スキル獲得となります。これが「社会を生きる自信」何よりの源になるでしょう。

それぞれが、つまり今これ読んでいるあなたが、どれだけ「仕事の普遍的スキル」持っているかは、明瞭判別できます。それは、「仕事の普遍的スキルとは具体的に何か」というテーマでの説明を自分自身で書いてみることです。
そこに書けた範囲が、あなた持つ「仕事の普遍的スキル」だということになります。もちろん、実際社会仕事うまくこなしている人から、「それは間違いだ」言われるようなものではなく、仕事のスキルつけようとしている人にも役立つような内容として書けることが条件です。
そしてそのように持つ仕事へのスキルによって、もし必要あれば自分はこの社会ですぐ新たな仕事についてこなすことができる、という自信がある、それがまさに「社会を生きる自信」言えるものになるでしょう。

ここでは、そうした「仕事の普遍的スキル」具体的内容として島野考えるものを述べていきます。
5つ側面および段階からなるものと言えるでしょう。
 1)読み書き能力という結局一番基礎
 2)情報の伝達におけるミスないこと
 3)作業分担内容そのもののための技能(場合により個別的専門的
 4)ミスやトラブルへの対処や防止のために必要かが分かり、それを手順化組織化することができる
 5)世の中にどのような「仕事」があるのか構成分かる

またそうした「仕事のスキル」を役立てる行動対人的、そして社会的行動として行う場合行動法は、もちろん、行動学3種類「建設的対人行動法」「原理原則行動法」「ウインウイン行動法」いずれかです。そのに、目標利害一致する相手から対立する相手までの、行動法バリエーションになると言えます。
加えて、これら全てにわたり、仕事向かい前進する姿勢として、「自分の能力発揮」ではなく「役割の遂行」「利益」ではなく「価値」の生み出し、そして「会社のルール」ではなく「社会のコンプライアンス」といった基本的精神、つまり「理念」重要になります。
これらはたとえるならば、「仕事のスキル」料理だとして、それを提供するための食器というそしてそれを相手運ぶ人様子だと言えるでしょう。料理そのものが美味いとしても、食器運ぶ人清潔さ振る舞い誠実さつまりは人間性損なわれていると、食事としての価値低下してしまうというものです。それら料理そして人間性全体揃ってこそ、社会通用する「仕事の普遍的スキル」だと言えるでしょう。
これら具体的内容について「仕事の普遍的スキルの具体内容」で説明します。

「仕事の普遍的スキル」「人間性」関連してくるという視点自ずと、それがハイブリッド心理学が考える「心の成長と治癒と豊かさの道」においてどんな役割意味持つものかというテーマにも向けさせるでしょう。一言でいうならば、まず直接的にはそれが、私たち人間での「命の生涯」における「自立の自尊心の獲得」という道標対応するものになるでしょう。またそこからさらに深く「自分」という惑い克服への一つ足場になるものだということになります。これについて考察を「「心の成長と治癒と豊かさの道」への「仕事の普遍的スキル」の役割」に簡潔記します。

仕事の普遍的スキルの具体内容 
・仕事の普遍的スキルの具体内容
仕事の普遍的スキル具体内容として島野考えるものは以下のようになります。
なおこれはIT系システムエンジニアなど)の仕事経験からの見識であり、普遍的スキルとしてこれが全てではないと思います。業種職種経験からは、多少異なる内容で、「これが普遍的スキル一つだ」というものも出てくるでしょう。

1)読み書き能力という結局一番基礎
義務教育での国語算数英語から始まり、それにプラスアルファした英語始めとする語学能力や、時代においてはパソコンオフィスソフト使いこなしなど。さらに「プログラミング」義務教育取り込まれようとしている時代でもあり、「HTML」「JavaScript」などはこれからはもはや専門技術というより基礎的読み書き技能分類されるものになるでしょう。
また大学教育など培われる、「課題」とその「解決」整理する能力といったものも、仕事での基礎的読み書き能力含まれるでしょう。

2)情報の伝達におけるミスないこと
との適切情報伝えることができること。
「コミュニケーションスキル」というと「人に感銘や納得を与える」といった、いわば見栄えの良いコミュニケーション取り上げられがちかと思いますが、実際「仕事」というのはそれ以前の、もっと単純地味に、いわば「伝言ゲーム」のような構図で、からへと伝えるべき情報正しく伝えることから成り立つものと感じます。そこにおいて抜け誤った内容伝えるなどのミスないこと、またそこに「約束」含まれるのであればしっかりとそれを守るといったことから、「仕事」でのコミュニケーション成り立ち始まります。
そうした地味側面しっかり押さえることを土台として、「上級編」と言えるようなコミュニケーションスキル意識したり目指したりするのもいいでしょう。島野としては、「相手の目を見て話す」とか「頷く」「ジェスチャー表現」など「好印象」をどうこう目指すようなものよりも、重要会議先立ってキーパーソン合意取りつけておくといった「先読み配慮」などを重視したいところです。

3)作業分担内容そのもののための技能(場合により個別的専門的
仕事担当する作業そのもの必要技能スキル。これは仕事により何か個別的専門的技能必要なものとそうでないものがありますが、専門的技能については、「普遍性」というよりも仕事求人多さ業種またがるような間口広さ、つまりその技能がどれだけ「つぶしの利く」ものかといった視点になるでしょう。

4)ミスやトラブルへの対処や防止のために必要かが分かり、それを手順化組織化することができる
ミス不具合というものは必ずどこかで起きるものであり、それへの対処や予防の措置講じることが、「仕事」大きな部分占めるものになります。島野IT企業就職して携わったのは銀行証券保険など金融関係システム構築でしたが、そこで最初学んだことの一つが、プログラムコード8割は、業務正常処理実施することではなく、ユーザー関連システムから予期せぬ異常データ渡されたりした時どう対処するかの「例外処理」に向けられる、といったであったりしました。正常データだけであればパターンも限られ処理コード少なく済みますが、あらゆる異常データ想定しそれへの対処コード用意するのは遥か大量コード必要になるからです。そうした対処ができていないプログラムは、しばしば例外的事態対処できず、システム全体ストップしてしまうという、より大きなトラブルつながりがちです。
そのように、ミス不具合への対処予防をあらかじめ業務盛り込んでいくという「姿勢」、そしてその具体的盛り込み方としての手順化組織化といった「実装法」は、あらゆる業種職種を通して普遍的なものであり、これこそ何より「仕事の普遍的スキル」内実になるものだと島野としては感じています。

5)世の中にどのような「仕事」があるのか構成分かる
社会にどのような「仕事」あるのか分かること。これは「銀行証券」「製造業」「経理」「営業」といった「業種職種」レベルよりも細かい「担当業務」「担当作業」レベルで、「仕事」というものがどのように構成されその遂行流れていくのかが分かる、というものであることです。
例えば島野のその見識を、「企業業務の流れイメージ図」のように描いてみたことがあります。これは「モノ」「お金」流れとして、そこに「人」への関わり加えたものと言えるでしょう。金融関連ITシステム構築を通して得ていった見識であり、またその仕事役立ちそうなものとして少し「簿記」勉強をしたりした経験から、企業業務仕組みがそう把握できたというものです。
  
社会にはどのような具体的仕事があるのか。その具体的視野が、こうした「見識」から導かれるわけです。つまり、このに書いたキーワード一つ一つに、「仕事」発生するのです。キーワード一つ「仕事」一つ、ではなく、それぞれにおいて「モノ」「お金」「人」さらには「システム」「監査」と、ざっと言って5種類「仕事」出てくる。するとこので言うと、業務項目13個×5種類の仕事という、合計65種類「仕事」がその見えてくることになります。もちろん一人担当者がその複数同時行うこともあるものとして。

・仕事の普遍的スキルの本質
以上、1)読み書き能力2)情報伝達においてるミスないこと、3)作業分担内容への技能4)ミスやトラブルへの対処と防止への姿勢実装という普遍的スキル大きな幹5)社会にある「仕事」の構成への見識、という「仕事の普遍的スキル」具体内容体得することにによって、私たちがこの社会で「仕事」ができる、ひいてはこの社会で生きていけるという「能力」生まれる。この本質とはどういうことなのかを、一言でいうことができます。
それは、「仕事」をする「場」において、自分が何をすべきかを、指示されなくても分かる、自分から見出すことができる、ということです。
だからこそ、それによる「この社会で仕事ができる、生きていける」という「自信」は、狭い仕事場人の目良く見られることに依存するような脆弱ものではない底堅い「社会を生きる自信」になる。これは頷けるのではないかと思います。

・仕事のための行動法と「理念」
仕事のスキル以上のようにあるとして、そのスキルどのように使うかという行動法基礎基本そして姿勢というテーマ言うことができます。
仕事での行動法は、ハイブリッド心理学からの指針としてはもちろん「外面行動は建設的なもののみ行う」という「感情と行動の分離」指針の下にあります。具体的には行動学3種類「建設的対人行動法」「原理原則行動法」「ウインウイン行動法」いずれかです。そのに、目標利害一致する相手から対立する相手までの、行動法バリエーションになると言えます。

行動法一般としての考え方説明については行動学譲るとして、仕事場面での行動法一般言えることの考慮点として、プライベート場面での「建設的行動法」との違いなど指摘できるでしょう。
プライベート場面での「建設的行動法」は、どちらかと言うと「社会で生きる能力」というテーマよりも「愛」というテーマへのものと言え、「建設的対人行動法」として「共通目標共通利益のみに着目して行動する」というものが、「実践4-1 「価値観」の理解 - 「愛」への価値観」で説明のように「喜び楽しみの共有として向かい、それができない時孤独を受け入れる」というものになります。
それが仕事での行動法は、「共通目標共通利益がなければ何もしない」というものがあり得るとしても、それは「孤独を受け入れる」というものではありません「仕事」は、プライベート、個人的な親しみor孤独問うものではありません。これはメール相談などでもテーマになったものですが、円滑仕事進めるためにまず同僚などと個人的親しみ持てるようにしなければならないかといった不安出されることがあります。もちろんそうではなく、個人的な親しみの有無に左右されない、一貫した行動取れることが仕事場面では重要です。気が合わない相手とはつき合わないというのはプライベート親交ではokですが、仕事ではそのようなものにはならずどんな相手に対しても何らか対応ができることが求められます。そうしたものとして考え、身につけていくものである点、「行動学」として人生習得するものは、まさに仕事場面での豊富経験通してというのが何より王道になると言えるでしょう。

そのように仕事での行動法について、作業やそのスキル具体的内容というよりも、基本的姿勢、そこにおける「精神」とも言うものを、「理念」という言葉論じることができます。
これは具体的洗い上げ整理してみるとかなりになるかもしれませんが、ここでは、今述べた「個人的な親しみの有無に左右されない一貫した行動」といったものをいわば入門的として、仕事での行動法理念として島野重視したものを、さらに4つほどあげておきましょう。

まず、仕事に向かうとはどういうことかについて、それぞれ「個人」「企業」「社会」という視点から基本と言える理念3つあげましょう。
「個人」視点からは、「仕事」において目指すべきものとは、「自己の能力の発揮」ではなく「役割の遂行」です。自分突出した能力示そうとしたり、自分考えが一番正しいからと我を主張したりするような仕事進め方が、結果的回りとの連携阻害などにより生産性低下招いたりするのは、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということわざに言われる通りです。仕事個人能力コンテストではないということです。もちろんそうした成績評価されることもあるでしょうし、より高い自己能力の発揮したいと思うのも良いでしょう。それらはその仕事「就く」ためのモチベーションについてのであり、いったん何か仕事「中」入ったら、「自己の能力の発揮」ではなく「役割の遂行」という基本的意識が、結果的にも良い仕事生み出します。
「企業」視点からは、「企業の使命とは利益の追求ではなく社会に対する価値の創出である」という言葉をあげたいと思います。これは島野が働いたIT企業重鎮専門誌寄稿した論文述べたものを読んで感銘受けたものです。もちろん企業成立存続「利益」あってこそのものでしょうが、そのためにも、「社会に対する価値の創出が使命」という意識こそが、より良い製品やサービス生み出すことにつながり「利益」という結果にもつながるでしょう。
「社会」視点からは、「会社のルール」ではなく「社会のコンプライアンス」です。「コンプライアンス」直訳的には「法令順守」ですが、とにかく法律守るというレベルではなく、社会一般的かつ良識的ルールそして社会的理念への積極的な忠心という広い範囲のものです。「これがウチの会社のルールだ」などと言って社会的理念に反する仕事の仕方をするような企業は、しばしば「欠陥隠し」「偽装」「粉飾決算」など法的にも問題になるような不祥事を起こし、結果的倒産するといった出来事歴史に絶えません。そのように「不正」決して行わないという消極的側面に加え、近年では「SDGs(持続可能開発目標)への取り組み」といった積極的側面「コンプライアンス」一つと言えるでしょう。

・「匿名性において生み出す」
そして最後に、「匿名性において生み出す」というハイブリッド心理学ならでは理念をあげたいと思います。
これは価値生み出すのが「自分」だということにこだわらずに、生み出す価値そのものを、ただ高めることに意識注ぐ姿勢であり、生み出す価値そのもの重きを置き、その「価値」生み出しのがこの自分だと知られなくてさえいいという思い向かう姿勢ものです。匿名での寄付というものがありますが、「仕事」もそうした行為のように行う姿勢とも言えるでしょう。
これは上述の、企業使命「価値の創出」だというものと、個人仕事において向かうべき「役割の遂行」だという2つ理念併せ、さらに深めた結晶のような位置づけと言えますが、さらにハイブリッド心理学ならではの視点として、その姿勢「人物を問わない」魂の感情実によく馴染むものだということを指摘できます。
「魂の感情」とは「自意識の薄れた、命の重みのある感情」であり、それと共に歩むことが、私たちの豊かなものへと変化させていきます。外面行動法として「匿名性において生み出す」という前進と、内面において命の重みのある「魂の感情」とが結ぶことで、自分が人にどう見られるか、誰はどう人に見られるかという、「人の目」への惑いを抜け出る、心の成熟への道が、堅固なものとしてそこに始まるのです。
このため、この「匿名性において生み出す」という姿勢は、「仕事」限定されるものではなく、趣味日常生活にまで、幅広く重要なものとして著書の方でも触れています。人生豊かさのための方法論(*1)、また「自尊心の完成」といった大きなテーマ(*2)に関連してです。
「仕事の普遍的スキル」としても、仕事のスキルという料理があり、建設的行動法というがあり、さらにこのこの「匿名性において生み出す姿勢」によって、それを運ぶ人間性という全体完成する、と言えるでしょう。これらへの、本心からの納得、そして実際体験を通しての「体得」が、「社会を生きる自信」への揺らぎない到達生み出すことは、言うまでもありません。

・相談事例などの参考情報
まず代表的事例と言えそうなものをメール相談事例集から紹介します。
「仕事の普遍的スキル」得ると、何か専門的仕事スキル向上させようとしているに対して、自分がその専門技能持っていなくてさえスキル向上へのアドバイスをできるようになります。
手前味噌ですが、以下相談事例などは、「設備保守管理」仕事のためのスキル向上について、その領域での仕事経験はない島野アドバイスなどしているものとして参考頂けるかと思います。
メール相談事例集 No.002 視線恐怖および「職場での自分の位置への不安」の克服

以下読者広場でのご質問相談へのアドバイスとして触れたものです。
「仕事の普遍的スキル」についての入門的説明「気持ち」ではなく「価値」「人の目」ではなく「ものごと」「能力」ではなく「役割」など、向けるべきもの。「手順」「調整」など検討すべきもの基本
『「感情のフォロー」ではなく「問題そのもののフォロー」をまず第一に^^』 しまの No.584 2013/07/21、『「仕事の普遍的スキル」 ちょー入門^^』 しまの No.586 2013/07/23、『「情報を自ら得ていく能力」^^』 しまの No.588 2013/07/24、『「目指すべき結果を生み出す最短の道を探せ」^^』 しまの No.590 2013/07/24

これも入門的説明で、その普遍的スキル実際どう獲得するかについて、「教えられる」よりも「自らを教育する」ことが求められるようになっているのでは、といった時代考察など加えています。
『時代の変化・「仕事の普遍的スキル」入門^^』 しまの No.1306 2019/02/05

「仕事の普遍的スキル」重要要素として「ミス撲滅スキル」触れています。
『「言葉の正確さ誠実さ」「ミス撲滅スキル」など^^』 しまの No.1254 2017/07/13

「焦りなく作業する技術」というテーマ本格的アドバイスを書いています。これも仕事の普遍的スキル要素「4)ミスやトラブルへの対処や防止のために何が必要かが分かり、それを手順化組織化することができる」一つと言えます。
『「焦りなく作業する技術」 本格解説^^』 しまの No.1162 2016/02/25

仕事場での悩み「気持ち」問題として格闘する姿勢を、まずはごく外面的学びへと転換するアドバイス仕事具体的内容として「100円ショップの商品の品出し」というものを題材として、向かうべき作業内容考え方など書いています。仕事の普遍的スキル要素「5)世の中にどのような「仕事」があるのかの構成が分かる」から出てくる話です。
『仕事場面への向かい方など』 しまの No.547 2013/02/21

「非協力的なメンバー」をも束ねていかなければならない「プロジェクト管理」業務は、仕事の普遍的スキル足場にした上級編総合課題と言えるでしょう。そのために基本となる「原理原則行動法」考え方と、プロジェクト管理業務キモについについてアドバイスを書いています。
『「意図的に非協力的な同僚」への対処と原理原則行動^^』しまの No.1043 2015/04/05、『「プロジェクト」における役割定義と仕事の段取り^^』しまの No.1047 2015/04/17

仕事スキル具体的検討というより概念的考察という感じになりますが、「ビッグデータ」によって「ロボット優位社会」になるのではといった質問へのアドバイスとして、スキル本質時代を超えて変わらないこと、そこにおける「匿名性と人物性」といったテーマについての島野考えを書いています。
『「社会を生きるスキル」・「価値」と「匿名性」 再^^』 しまの No.1155 2015/12/10

*1 入門編下巻P.211「魂の感情」を軸にした人生の設計
*2 理論編下巻P.119===「自尊心」が「揺らぎない」ものになり始めるのは、自尊心が「自分」への意識ではなくなってきた時です。これは何とも不思議な話です。===


「心の成長と治癒と豊かさの道」への「仕事の普遍的スキル」の役割 
「仕事の普遍的スキル」獲得とは一言で、ハイブリッド心理学が考える私たち現代人人生、そして「心の成長と治癒と豊かさの道」という、深い問題を抱えた状態からの回復含む心の豊かさに向かう生涯歩みにおいて、「最も高く堅固な跳躍台」とでも言える役割持つものであるように、島野には感じられます。
これは「全体−1 ハイブリッド人生心理学が目指すもの」で、ハイブリッド心理学が私たち人間用意された心の変化根本原理と考えるのは、結局のところ、「命」が生きるありのままの感情開放しそれを足場生きるということであり、それは「依存の愛から旅立ち、自立の自尊心を経て、成熟の愛に向かう」という変遷経るものだと述べた、「命の生涯」変遷においてです。
そこにおける、「自立の自尊心」という大きな節目立つための具体的足場として、「仕事の普遍的スキル」獲得というものが、最も高く堅固な、その具体的足場材料になるだろう、ということです。

つまり、このような流れを考えると良い、ということになります。
私たちが人生生き方自分悩みこの心理学学んでみようと思う、その入り口は、「命の生涯」における「依存の愛」という未熟な心の世界からの歩みになるでしょう。
そこから歩み始めるとして、人生花開くのは、そして深い心の問題根本的解決克服向かうのは、いったん「自立の自尊心」という全く異なる心の世界立ちその上で、人生後半歩みになるであろう「成熟の愛に向かう」という終盤段階だ、とハイブリッド心理学は考えます。
そのため、若く未熟な心で、人生心の問題への答え性急に求めるよりも、まず「自立の自尊心」という心の別の世界自分がどう立てるかを、模索するといい。そこに立った時この世界見え方変わる答え見出していくのはそこから先だ、というのが基本的アドバイスになると言えるでしょう。「自立の自尊心」とは、「社会を生きる自信」獲得することであり、「真の強さ」体得することです。そのための具体的足場として、「仕事の普遍的スキル」獲得がある。そのように言えると考えます。

これは人生生き方ごく外面的としても、まず社会に出て得られる仕事などを通し「仕事の普遍的スキル」とそれによる「社会を生きる自信」獲得することで、そこから、ただ与えられた仕事こなすだけではない、より大きなあるいはよりやりがいを感じられる仕事活動向かう、それを足場自分家庭築くといった、人生の開花への展望ができ向かうことができるでしょう。これは30台後半あたりからの、「壮年期」と呼ばれる人生局面からのものになるでしょう。
また内面深い心の問題抱えて歩みとしても、その大きな克服解決は、壮年期における「社会を生きる自信」獲得にこそ歩み得る、と考えるのがハイブリッド心理学です。
そのための歩み方道のり説明するのがハイブリッド心理学全てであり、この『辞典』整理するものの全てになりますが、「仕事の普遍的スキル」役割という観点から核心となるポイント整理しておきましょう。
まず、「弱さ」から生き始め人間にとって、無意識根底で抱く「否定できることで自分が神の座にあると感じようとする」という「否定価値」が、「自分から不幸になる」という私たち人間「心の業(ごう)正体としてあり、その克服のためには、それを超えるだけの大きな足場必要だととハイブリッド心理学は考えます。それが「社会を生きる自信」そして「真の強さ」になるだろう、と。大自然を生きるが、自分生きる能力獲得する節目相当するような重みのあるものとしてです。
これはつまり、「依存の愛から旅立ち、自立の自尊心を経て、成熟の愛に向かう」という「命の生涯」変遷において、未熟「依存の愛」世界抱いた自ら圧迫する「否定価値」歪んだ自尊心蜃気楼を、「自立の自尊心」としてある「社会を生きる自信」「真の強さ」足場に、捨て去るというものです。これが「否定価値の放棄」と呼ぶ、最大転換点です。そこから、「成熟の愛に向かう」という、「心の豊かさ」への始まります。
この流れは、詳しく「歩みの学び」後半歩み-3 「魂の感情」」「歩み-4 心の成長変化のベクトル 」「歩み-5 人生の歩みと最終的克服」整理したいと思いますが、その核心となる流れは「「愛」への理解と価値観と取り組み - 「愛」への理解 / 「4つの通過道標」と「2つの世界における豊かさ」」でも把握して頂けるでしょう。「心の豊かさ」へのとは結局「愛」単一軸とする「魂の望み」向かい歩む道としてあるからです。
そうした転換点である「否定価値の放棄」への足場として、「社会を生きる自信」そして「真の強さ」があり、そのための具体的材料として、ここで説明した「仕事の普遍的スキル」があるだろう、という位置づけになります。

ですので、ハイブリッド心理学が考える「心の豊かさ」への歩みにおいて重要なのは「社会を生きる自信」そして「真の強さ」であり、ここで説明した「仕事の普遍的スキル」はあくまでそのための一つ材料候補にすぎません。もちろんごく現実的人生生活歩みのために、絶大役割になるであろうとして。
ここで説明した「仕事の普遍的スキル」とはまたの、「社会を生きる自信」そして「真の強さ」材料というものもあるだろう、ということになります。たとえば戦国時代「武将の妻」生き様にも、そうしたものを感じ取ることもできそうな気が、島野としてはしている次第です。
そうした大きな転換としてある「否定価値の放棄」、そのための足場となる「社会を生きる自信」そして「真の強さ」、そのための具体的材料となる「仕事の普遍的スキル」。またそこにある「匿名性において生み出す」という姿勢が、「魂の感情」馴染み、それを支えていくものになること。こうした流れ理屈だけではイメージしにくいものかと思います。これから執筆主軸とする『日記ブログ』で、島野場合のその実像を伝えていければと思います。


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