まえがき 1.はじめに・4つの話の領域 2.心の問題とその克服ゴール 3.取り組み実践 4.心の成長変化 (1) (2) (3) (4) 5.歩みの道のり (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) |
まえがき |
こんにちは。島野隆です。 この『概説』では、ハイブリッド人生心理学とはどのようなテーマの話をしているのかの全体を、要点を整理していねいに説明しています。 ハイブリッド人生心理学を学び、自身の心と人生に役立てるにあたり、最初にまずその全体像をおぼろげに心に入れておく、あるいは学び始めてからの長い歳月の中で、自身が今どのような歩みの立ち位置にいるのかを確認するという、入り口および途上の両方で役立てる、いわば「大域地図」のような本として手元に置いて役立てて頂ければと思います。 私の執筆活動は、自らの心の奥底の闇と混迷の解決を求めて、大学院まで心理学を学び、完全な答えは見出せないまま、研究者ではなく社会人の道を選び、そこから長い社会人生活を経て大きな心の健康と成長を見出せた経験を基に、自ら新しい心理学を整理発信するものとして始めたものでした。 そしてまず2006年に自伝小説となる『悲しみの彼方への旅』を出版、そして2009年出版の『入門編下巻』の執筆が、この心理学整理のひとまずの完了と位置づけるものになりました。 しかしその本は期待に反しあまり普及することはなく、それが逆に、私の心理学整理をより深く精緻なものへと向かわせるものになりました。 つまり『入門編下巻』までが、心の未熟と病みから、心の健康と成長、そして豊かさへの成熟に向かうまでに心に起きる変化を述べたものであるのに加えて、その変化のさらに根底にあり、その変化を支える意識の基礎基盤とは何かの整理へと向かったのです。同じように心の未熟と病みを抱えても、それを心の健康と豊かさへの飛躍の糧のように変化していく人と、心の未熟と病みにとどまる、さらにはしがみ続けるような人がいる。この違いは何によるものか。 そうした心の基盤のレベルから、心に起きる成長変化の流れを詳しく整理したものが、2013年に電子書籍として刊行した『取り組み実践・詳説』です。『入門編下巻』の段階ではまだ私自身に見えていなかった、心の成長のゴールの姿も、さらに視野に加えたものとしてです。 そうして、私の心理学の全貌が揃い、改めてその全体の要点を私自身としても整理把握するべく書いたのが、この『ハイブリッド人生心理学 概説』です。 これが同時に、「ハイブリッド人生心理学」と私自身が名づけたこの新しい心理学のおおよその内容を、世に伝えるための書籍として私が位置づけるものになります。 この心理学が、心の健康と成長、そして豊かさへと、生涯を通して自ら歩むことを目指す方に役に立てることを、私は願っています。 |
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2015年 年明けに 島野 隆 |
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2015.1.3 |