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はじめに・「取り組み実践」とメール相談 掲載方法について 島野のメール相談活動 代表的事例 テーマ別事例 |
代表的事例 「代表的事例」とする主旨 まず最初に、4つの事例を「代表的事例」として紹介したいと思います。 これを「代表的事例」とする主旨とは、 ・主な取り組み対象テーマ、つまり −恋愛・結婚・交友などの対人関係・対人行動法(「愛」のテーマ) −仕事場面の行動法とスキル向上(「自尊心」「社会を生きる自信」のテーマ) −心の障害傾向の克服 −「魂の感情」への向き合い −そうした心の成長治癒への歩みの向かい方意識と支えとなる価値観 といったものがおおよそこの4つの事例でカバーできる。そして、 ・ごく短期間のメール相談やり取りで、著しい効果も出ているものということで、分かりやすい。 というものとして、私がこの『事例集』をまとめるにあたり、まず思い出した4つの事例というものです。 実際のところ、私がメール相談で返すことのできるアドバイスとは、どんなケースでも大体このようなものであり、雑に言って「似たり寄ったり」です。 ならば、多少のコツさえつかめば誰もがこの取り組みをすんなり進められるのではと思いきや、そうは行かないのは、「島野のメール相談活動」でも触れたように、心の外面と内面の状況に人それぞれの違いがあり、まず外面状況の違いだけでも安易に同じアドバイス文面を「コピペ」的に用意などできないのに加え、その人の内面がいかに「学び」の方向に向くよう準備されていそうかどうかによって、アドバイスの内容も二つとして同じものはないものになる、という状況があるわけです。 そんな中で、ここで紹介するように短期で顕著な効果が出た例とは、その時の問題課題の困難度と、その人が「学び」へと向き得る姿勢、そして潜在的に準備されていた成長力といったもののバランスが、成長の前進の一歩を踏むために、どんぴしゃりと合っていたものとも言えるでしょう。 ならば、こうした効果的事例の中身を見るのと同時に、私たちは2つの視野を持つことができるだろう、と言えると思います。 一つは、こうした短期間の成長前進への、言わばうってつけの機会と状況において、これらの事例では、前進への足掛かりの思考を、自分では思いつけずに島野に頼ってきたという形になるということです(4事例の中に一つ、相談というより自らの取り組みの報告の形のものがあり、それを除いてです)。 ならば、そうした成長前進へのうってつけの機会と状況がある時に、そのための足掛かりの思考が自分自身でできないとすると、いかに多くの成長機会を逃してしまうか、ということです。 「自己独力での学びの応用思考」ができるということが、いかに重要になってくるかがお分かりかと思います。 一方、状況自体がかなり異なるものについての視野も持つことができるでしょう。それは「学び」の方向へと向く姿勢が基本的にできていないケースであったり、あるいは外面問題の困難度が、その人に準備されている潜在力では太刀打ちできないような大きなものであったり、あるいは人生における成長の段階から言ってまだ手が出せないような問題であったり、あるいは「学び」の方向へと向こうとする姿勢と、異なるものに向こうとする姿勢が心の中で混在している複雑な内面状況といったものであったりするでしょう。 ならば言えるのは、私たちが人生を通して成長に取り組むとは、むしろそうした、成長への一歩を踏むための外面と内面のバランスが、うまく整っていない、つまり前進へのそう目ざましい歩(ほ)はない時間が、大半になる、ということです。 そうした、成長前進の歩のための外面内面のバランスが整わない時に、何にどう向き合い、どう考えるかが、私たちの人生を決するのだ、と言えるでしょう。来たるべき次の成長の一歩の機会に向かって、自らの潜在的成長力を準備していくために。あるいは、その自らによる潜在的成長力の準備こそが、次の成長の一歩の機会を、生み出すのだ、とも言えるものとして。 そこに、ハイブリッド心理学の「学び」の、広大な裾野がある、と言えるでしょう。 そうした視野からの考察も、適宜簡潔に加えていきたいと思います。 2015.3.12 |