はじめに・「取り組み実践」とメール相談 掲載方法について 島野のメール相談活動 代表的事例 テーマ別事例 |
No.001 パートナー不信危機を乗り越え、生き方の全体に向き合う アドバイス内容(2) | |||||||
1回目アドバイス: 「喜び楽しみの共有の愛」と「自己充足の愛」 2008.6.6(金) 2回目アドバイス 2008.6.10(火)
補足解説 ここでのアドバイスは、No.001さんが「喜び楽しみの共有としての愛」を望むことはできている一方、実際の行動場面ではまだそれがかなり難しいという状況を、私として直観的に感じ、こうしたアドバイスの流れになっています。ご相談文面についてはかなり省略編集しており、そうしたご相談状況の細かいニュアンスが多少分かりにくい点もあるかと思いますがご了承下さい。
ご相談者返信(抜粋編集) 2008.6.14(土)
この、多少中途半端なご相談者の様子とは、一言で、「喜び楽しみの共有としての愛」を望むことは強く自覚できたが、そのための具体的行動法がいまいち見えない、というものだと言えます。 つまり「喜び楽しみの共有としての愛」への「価値観」は持てても、そのための「行動学」がまだ伴っていない、というものです。 「喜び楽しみの共有としての愛」を望んだとして、実際において相手との関係を築くために重要なのは、何よりも、それが多少とも損なわれた時にどう対処できるか、になるでしょう。その時再び、自分への相手の愛の「約束」や「保証」を得ようとする感情や行動に駆られ、それがうまく行けばまた「喜び楽しみの共有としての愛」に戻れるのでは・・と感じる。これではまだ本物ではありません。 No.001さんも、この段階ではまだその中途半端状態にいるわけです。 メール相談のこの流れは、私の執筆活動が、まず病んだ心理メカニズムの詳細な探求から、次にそれを克服に向かわせる「価値観」の根本姿勢を取り上げ、そして最後の仕上げに「行動学」といった、悠長な(?)流れで進めてきたものを、そのままメール相談のアドバイス内容にも反映させた結果だと言えます。そしてメール相談の場合、一度にあまり大量に書いて送ると消化不良を起こす可能性もあり、ご相談者の理解納得度を確認してみるために適当なところで送ってみるというやり方をした結果です。 つまりまだ話が足りていないわけです。私はそれに気づき、急いで次のアドバイスを書いて送った次第です。 ポイントは、まず「喜び楽しみの共有としての愛」を望むとして、相手との現実的な関係においては、それを抽象的なお題目として話し合うようなものではなしに、そして相手を非難するのではなく、自分が相手と共有する行動として何を望むのかを、まず自分自身にはっきりさせ、次にそれについて相手との合意を築くことです。「否定形」ではなく「肯定形」の言葉、「消極形」ではなく「積極形」の言葉、さらには重要な話の切り出し方といった、「言葉を選ぶ技術」も重要になります。 次のアドバイスメールもやはり、当時の私の執筆の流れとして、引き続き詳しい心理メカニズムの観点から、望ましくない行動パターン、および今回の問題での対処行動法の具体的な答えのアドバイスへとつなげています。 3回目アドバイスヘ 2015.3.19 |