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ハイブリッド人生心理学 メール相談事例集 はじめに・「取り組み実践」とメール相談
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島野のメール相談活動
代表的事例
テーマ別事例


No.002 視線恐怖および「職場での自分の位置への不安」の克服 アドバイス内容(1)
この事例では、当初「一往復メール相談」として寄せられたこともあり、最初のアドバイスとしては、頂いた文面から見える範囲での、ハイブリッド心理学からのアプローチ概要伝えるという主旨のものになります。
ハイブリッド心理学についてまだほとんど知らない方念頭に、「成長」アプローチになるという、ごく基本的からです。合わせて、職場における自分の位置不安、そしてでは人の視線が気になるという問題について、「一往復メール」としてまとめられることを、まずは以下のように伝えています。

1回目アドバイス 2010.10.6(水) 特別補足解説:「現実を見る目」の真髄とは
テーマ: 「仕事場面」と「道を歩く場面」の問題へのアプローチ概要
メール件名 『「成長を知る」という課題』

■ストレスの根本克服

>現在の心の状態「安全でない」と感じていて、かつ、具体的にどうして良いかが分からず、とにかく逃げ出したい気分です。

まあ、どうして良いかが分からないのと、さらには、何から逃げたいのかも良く分からない感じがあるのではと察します。

そこには、逃げようのないものもあります。「自分自身から逃げたい」というになるものとして。
結局ストレスを加えてくる最大の者は、自分自身なんですね。

そうしたストレス除去克服へと、さまざまな心理学りカウンセリングなりが世に溢れている昨今ですが、ただ「ストレスを取り去ろう」と考える、減算法のアプローチではなかな根本的な克服には向かうのは難しいと、ハイブリッド心理学では考えています。

「ストレス」凌駕する「成長への前進力」感じることが、何より「ストレス」根底から捨て去り取り除いていくものになると、ハイブリッド心理学では考えています。


■「成長を知る」という課題

そんな意味で、No.002さんの今の最大の課題は、「成長を知る」ことにあると思います。

「成長」とは、「今を原点として受け入れて向上していく」ということです。これを知ると、大抵のものごとが「ストレス」ではなく「楽しみ」変化していきます。同じことが、ストレスなく行動可能になってきます。
そうなってこそ、

>こういう精神状態だから何も上手くいかないのか、実生活上手くいっていないから精神状態悪いのか分かりませんが、いろいろ悩みの種があります。

と、精神状態と現実問題のどっちが先なのか分からないようなドン詰まり状態も、自ずと道が開けてくるものです。

「成長」知らないと、「こうなれていなければ」という絵に描いた「結果」姿から、「今の自分を受け入れる」ことをしないまま、自分押しつけの命令下すという、「ストレス」での心の使い方ばかりになってしまいます。


■仕事の能力向上

今回No.002さんメールでは、取り組み問題として主に2つが出ていますね。
仕事面と、道を歩いている場面での

まずは仕事面が、上述「成長を知る」という課題の、大きな材料になると思います。

>一つは仕事場で味わう自分の情けなさ今の仕事1年半になるが、分からないことだらけで、しかも分かるためにどこから手を付けたらいいのかも分からず焦るばかり。

これは具体的どんな仕事をされているのかを書いて頂ければ、かなり具体的アドバイスできます。
僕自身がかなり長い企業生活を送っており、時代流れもありかなりいい仕事の仕方ができたからです。まあバブルの時代乗るように仕事始めたので、「仕事」というものが荒削りのものから洗練されるまでの変遷を、身をもって体験できているからです。

一方最近若い社会人は、バブル崩壊後の、無駄な仕事消えていく時代になってから就職しているので、ゼロから仕事を学ぶという機会かなり消えてしまっています。出来合い洗練された仕事をする先輩年配達から、おこぼれのように断片的な仕事与えられるばかりで、仕事の全体見ることが良くできません。
ちょうどNo.002さんあたりの年代から、そうした若者受難の時代始まったのではと思います^^;

まあそんな時代考証はいいとして、仕事の進め方、能力向上には、普遍的なものがあります。一度身につけると、どんな仕事でも応用が利くような。

ですから、No.002さん今の仕事内容を多少ともお聞きすれば、かなり具体的アドバイスできると思う次第です。
まあ実際そうしてアドバイスしてきた実績がありますので。調理師さんから建築工事師からミュージシャンまで、姿勢論ではなく、具体的な内容アドバイスしています^^。
ということで、これはお望みであれば期間相談にして頂くのがよろしいかと思います。


■「道で他人に軽蔑される」への対処

もう一つ

>仕事以外では、人々から受ける軽蔑した態度がとても気になる。たとえば混んでいない歩道真っ直ぐ端に寄って歩いていると、前から来た人わざわざ斜めに歩いてきて私の前立ちふさがるというのが目立つ被害妄想と思われるかもしれませんが、単にそう感じたというのではなく、実際に、他に十分スペースがあるのに端を歩いている私の方へ向かって来るのを、何度目の当たりにする。

これについては、他のカウンセリングなら「気にしないように」という方向でのアドバイスがされるかも知れませんが、ハイブリッド心理学ではになります。

そうした問題感じるのであれば、これから、出来事内容への観察精度を一段階高めて、詳しく把握し直すことが必要だと思います。

わざわざ自分の方に来る。そう感じた時、客観的に見て本来の進行先から何10センチこっちに近づいた相手について、そう感じたのでしょうか。
またはそうそう正真正銘一直線歩くものではなく多少ブレます。それが本当わざわざ何か意図して他人に接近したと、誰の目にでも見える、接近の仕方があると思います。たとえば5メートル四方はガラ空きなのに、こっちに1メートル以内に近づいたとなると、かなりそんなものだと誰でも感じるでしょう。

まずそうした客観的基準想定してみてください。それから、No.002さん「わざわざ斜めに歩いてきて自分の前に」感じた場面が、実際その客観的基準を超えたものかを、検証していきます。

実際にそうであり、全くの他人がNo.002さんへの軽蔑意図を持って近づくなら、No.002さんの何をどう感じてという話なのかも、分析する必要があります。そうしたものが全くナシに、そうしたことが起きることは、まず考えられません。

そのように、観察精度を高めて把握してからだと思います。どのよう取り組むのが良いかの方向性が見えてくるのは。


ということで以上、まずはアプローチ方向性のごく手短な話と、その取り組みのための準備的になりますね。

最終的には何か内面での悟りのような転換出てくるとしても、そこに至る道として、ハイブリッド心理学では極めて具体的な学び実践していきます。最終的内面の悟り支えるためのものとしてです。
「成長を知る」ことが、そうした大きな内面の悟り最大の支えになるものに他なりません。

さらにメールでこれを進めるならば、やはり期間相談ですね。検討してみて頂ければ^^。

ということで、基本指針としては「ストレスを取り去る」ではなく「成長に向かう」仕事場面については、仕事の内容に応じた本格的ノウハウ道を歩く場面での人の視線については「観察精度を高めていく」という、ハイブリッド心理学からのアプローチごく概要をお伝えしたものです。実際進めるためには期間相談をお勧めします、と。

それに対しNo.002さんは、期間相談への変更希望と共に、仕事詳しい内容と状況、さらに道を歩く場面についてはさっそく「どんな幅の道で相手がどのように動いてそう感じるのか」厳密な観察実践始めてみたことを伝えてきました。
それらはもちろん取り組みのための詳細な材料確認であると同時に、興味深いのは、この段階ですでにNo.002さん心の状態に変化が起き始めたことです。特に、道を歩く場面について。
一方仕事場面についてはもっぱらご自身が感じる困難状況伝えてくるものですが、そこには同時に、仕事面でも短期間目覚しい好転変化へと向かうための心の足場すでにあることが示されています。
それは何なのかにぜひ目を向けて頂くと良いでしょう。

ご相談者返信(抜粋編集) 2010.10.12(火)
まず仕事面について、仕事の内容およびご自身の状況についてより詳しく述べたものです。少し長くなりますが、仕事の内容については概要表現編集した上で、ご自身なり状況分析をしておられる様子を紹介しましょう。
引き続き期間メール相談を希望しますのでよろしくお願い致します。
今の私の課題「成長を知る」ということなのですね。それができれば、大抵の物事ストレスではなく楽しみ変わると。私もぜひ成長というものを実感してみたく思います。


しかし今は実生活全く成長というものが実感できません
職場でほ入社以来ほとんど放置され孤独で、仕事上の会話も必要最低限すら満足ではなく、自分だけが空回りしている感じ。仕事に関する情報十分に入ってこず、必然的にミスが多く、それがまた私の評判を下げ、ますます孤独になるという悪循環。そうした状況は精神的に辛く重労働をしているわけでもないのに非常に疲れうつ状態のように元気を無くし、その結果、時間があっても勉強に当てる気にもなれず、無為に何もしないで過ごしてしまう。結局、いつまで経っても分からないものは分からないまま成長がありません。

私の職業具体的に申しますと、
・・以下詳細略にて要点のみ・・
製造関連管理業務職業であり、担当領域の資格も持っている。しかし会社ではその領域だけ見れば良いというのではなく、関連するもの全て管理しなければならない。
この職業まだ2年弱であり、前職は主に派遣でひたすら工場での単純作業に従事することが多かったので、専門知識担当領域に関してすら十分ではなく、他の部分は尚更のこと。
また、性格上、人とのコミュニケーションを避けていた傾向があり、その方面能力相当劣っていると思う。上司先輩から見放されているのもそのせいかも知れない。

それでもこの仕事は、高卒自分としても結構努力して手に入れたもので、この職種でも評価が高く興味も持てた資格4年かけて取得し、その資格によって今の担当選任されたことで、ひとまずの目標達成だった。
しかしそこから、上述のように新たな悩みが始まることになった。
難しさ理由として、この管理業務範囲とても広すぎるというのがある。分からないことだらけで、あれもこれもと目移りするばかりで結局何も進歩しない。なにしろ資格分野だけでも大変で、「工事、維持、運用の保安の監督をする」とあるが、はその工事もしたことがないし、「維持、運用」と言っても具体的にイメージが湧かない資格はあっても、あくまでテキスト問題集勉強しただけで、実物を見たこともなかったのですから。
結局、実務では、試験に出る問題以上に広く深い理解が求められ、さらにはお客さんからの依頼クレームに対応する場面、オーナー側担当者報告したり問い合わせに答えたりなど、対人場面が割りと多いのですが、上手くやれず苦痛に感じます。
結局、この管理業務という仕事は、現在の私の能力では荷が重く感じています。

しかし、そうであっても、他の仕事も考えられない。ある程度の収入が無くては生活不可能であり、何とか、ここを乗り越えたい
結婚して数年のこうした苦悩にあまり気づいていない様子で、とにかく元気で働いて、この生活を守ることを望んでいると思うし、私も同じく、この生活を守りたい

一方上述のように苦悩し、うつ状態元気の無い時は、
(しゅうと)としても不満が出てくるのか、少し口論になることもあった。そうして職場家庭外出時に出会う人々等、全方位的に自分は受け入れられないような居心地の悪さがあり、私には職業も家庭も、何もかも人並みにできないのだと絶望的になってしまう。それでも私は諦めたくないのです。

次に、道を歩く場面で、客観的基準の想定および観察精度を高めるという実践さっそくしてみたものを報告してこられました。
これも少し長くなりますが、事実こうした細かい事実情報取り組むのが、「気持ち」「姿勢論」ではなく「現実を見る目」基盤とする、ハイブリッド心理学ならではの取り組み実践として良いものです。

道を歩いている場面ですが、アドバイスにあった、客観的基準の想定観察精度を高めるということをやってみました。

まず基準ですが、私としては、2人すれ違えるのがやっという程度の幅2m程歩道であれば、大体真ん中を越えて近づいてきたら寄ってきたように感じます。
また、近所でよく通る道で、6m程と幅が広く人通りの少ない歩道があるのですが、元々自分とは反対の端に居た人3m位寄ってきたら近づいてきた感じます。

実際昨日経験したのは、2m程の歩道によって歩いていた時、10m程前方では反対の端を歩いていた人が、との距離3m位になった時に、急に斜めに歩いてきて1m程前方完全真っ直ぐに対向するになりました。目が合っていても全く避けるそぶりがなく、そのままだと多分ぶつかるのでこちらが避けました。妙だなあと思います。その人は恐らく30歳くらいの女性で、一見OL風な容貌でした。

それから、6m程広い歩道を歩いているときのことです。前方20m程曲がり角から現れたは、そのまま私の進行軌道上前真っ直ぐ向き合う形で歩いてきました。そして距離がどんどん近づいても避けません。結局1m位に近づいたところでやっと向こうが避けました。他に人はいませんでした。
私はおかしいと思います。こんなに広い道で、こちらの方が先に歩いていたのですから、もっと避けて歩けば良いのにと思います。そもそも曲がり角から出てきて、元々歩いている人と真っ直ぐに向き合って進んでくるなんて失礼だと思います。この相手も30代程女性です。

全く覚えもなく、なぜこのような行為をするのか理解不能です。この2つの例は、昨日だけ経験したもので、さらに記憶に残っているものは大小合わせ数え切れないほど沢山です。
過去の記憶の話はそこそこにして、これから観察精度を上げる実践もっと取り組んでいきたいと思います。というのも、やってみて気づいたのですが、今までは気持ちの動揺が大きくて冷静に見れていなかったことです。それが意識的に観察しようとすると少しかもしれませんが感情に圧倒されずに見れるような気がします。

とりとめのない長文ですみません。こうして書いてみますと改めて情けない自分だなと思いますが、カウンセリングの先生の前で格好をつけても仕方ないと思いますので、偽りの無い自分現状を書いてみました。

特別補足解説:「現実を見る目」の真髄とは
こうして、No.002さん「仕事の場面」および「道を歩く場面」という2つ問題状況について、ハイブリッド心理学からの具体的な視点アドバイスをするための十分な糸口情報が出たと共に、No.002さん早くも変化が起き始めたのを見ることができます。まずは「やってみて気づいたが、今までは気持ちの動揺が大きくて冷静に見れていなかった。それが意識的に観察しようとすると少し感情に圧倒されずに見れる」という言葉にです。

もちろんこうした即座好転変化は、似たような問題状況への似たようなアドバイスで、誰にでも起きるものではなく、むしろNo.002さん特例部類だとも言えます。
そうならしめたのが、まずは「現実を見る目」他ならない、ということになります。『実践詳説』などでも「全ての始まり」として指摘したものです(P.69)。

その真髄とは何かが、このNo.002さん事例に示されるでしょう。つまりそれは、「人にこう見られこんな扱いを受けた!」という「空想による解釈」が生み出す心の動揺流されないために、そこに起きたのはまずは何メートル幅の道で人が何メートル近づいてきたという客観的事実に過ぎないという「空想と現実の区別」をするのに加えて、さらにその客観的事実についての、新しい、より健全で、この現実世界をよりうまく生きるのに役立つような、知恵を得ていくということにあるのです。
「感情を鵜呑みにしないというのが良く分からない」という多くの方原因が、この真髄部分不足にあります。
つまり、「感情を鵜呑みにしない」のが良いというのは分かる、そして「こう扱われた!」という感情動揺空想で解釈した反応であり、客観的事実として起きたのはこれこれに過ぎないというのも分かる、というところまでは大抵の人行けるのですが、その先の、「客観的事実についての新しい知恵」持つところまでは行かない結果、「やはりそうとしか考えられない!」という「感情による決めつけ思考」に、戻ってしまうのです。

No.002さんも、この最初自主的実践報告では、まだその段階です。だから客観的観察はできていても、「なぜこのような行為をするのか理解不能です」となる。
それでも、「意識的に観察しようとすると少し感情に圧倒されずに見れる」という言葉に、今までの、空想による解釈とは違うものを見つけようとする意志という、「現実を見る目」の真髄心の土台が、No.002さんあることを推測できるのではないかと思います。
その新たな知恵を、まさにこのメ−ル相談提供するものになります。それがNo.002さんを、目覚しい好転変化へと変えていく、という流れになります。

メール相談効果が出ないケースについても、少し説明加えておきましょう。
それは「空想と現実の区別」そもそもできていない、あるいはそれはできていても、「客観的現実についての新しい知恵」への姿勢持てない、というもののいずれかということになります。
そこでまず正真正銘空想と現実の区別ができないというのは、「妄想憑依状態」あるいは「精神統合失調症」などと呼ばれる、心の障害傾向としても一段階深刻質の異なる問題が関わり、ハイブリッド心理学メール相談などでは手が出せなくなるという印象を感じます。
また「新しい知恵への姿勢」持てないというケースは、もう一つ心の基盤である「心の自立から依存への転換」同時に不足しているという状況がやはり考えられます。心の土台からして、人にどう見られどう扱われるかが重要だという感情の虜状態であるため、新しい知恵と新しい生き方に向かうという姿勢持てないまま、「こう見られた!」という空想感情が湧けばがそれに占領されてしまいがちです。この場合「では自分ではどう考えるのか」という、自己起点での思考取り組むことが(これを「自己の重心」と呼んでいます)、「心の自立から依存への転換」促すものとして重要になってきます。

「空想の重み」が膨張する心の状態はまた、「現実覚醒レベルの低下」ハイブリッド心理学で捉える、心の障害症状としても起き得ます。
これは一言で、本人にとって「破滅的自己否定感情」と言えるような悪感情心の奥底切り離す代わりに、「現実感」が低下した「半夢状態」意識置かれるというものです。そこで同時に、「空想の世界こそが真実」だとする、事例No.001でも触れた「自己操縦心性」メカニズムが働きます。
詳しい話は置いといて、理解ポイントは、このメカニズムは、上記「妄想憑依状態」「精神統合失調症」でなくとも、一般的心の動揺状態深刻なケースでも働くことがあるということです。
その結果、「現実に向き合う」という前進が、この心のメカニズムを突き崩し、いったん「破滅的自己否定感情」が心の表面に膿のように出てから、健康な心の状態が回復するという流れが起きることがあります。これを「自己操縦心性の崩壊の治癒」呼んでいます。
「自分はもう駄目だ」という絶望感が、まさに、今までの病んだ心が崩壊し消え去り、新たな健康な心が再生する通過点なり得るということです。それをただやり過ごすという姿勢重要になってきます。

No.002さん場合、こうした根深い問題は、表面幅広い困難の様子に比べ比較的経度、もしくはそれを打ち破るための心の足場が実はすでに準備されていたと言えるでしょう。
それは何かが、仕事面でもやがて目覚しい好転変化向かうことになった、最大の足場私が見るものの中にあります。
それは自分への正直さ自分の望みへのストレートさといったものです。「私には職業も家庭も、何もかも人並みにできないのだと絶望的になってしまう。それでも私は諦めたくないのです」といった言葉に示されるように。
No.002さん言葉が、基本的問題を自分にあるものと認識しているものであることに注目して頂くと良いでしょう。「自己起点」ものごとを考える、「自己の重心」持てているわけです。これがまず問題が他人にありそれにどう対処したら良いか、という相談の言葉になってくると、表面言葉しっかりした印象裏腹に、なかなか前進が見出せないものになりがちです。

上記No.002さん最後言葉「カウンセリングの先生の前で格好をつけても仕方ないと思いますので偽りの無い自分の現状を書いてみました」という言葉も、印象深いものがあります。
そうでなしに、格好をつけようとするものであるかどうかはさておき、自身が感じる問題をありのままに伝えてアドバイスを求めるというのではなく、自身が感じる問題の核心を伝えないまま解決法を求める、あるいは何か駆け引きのようなものとして話を進めようとしているものであることが、やがて判明してくるといったが、実は少なからずあったのが実情です。この場合は、メール相談成立しなくなります。問題のありのままの姿を知り、それに対する、根本的な克服への道を示すのが、アドバイスやり方だからです。

メール相談効果が出るものそうでないものについて、心の足場違いが少し長くなりました。
ともかくNo.002さん事例は、表面の困難の広さに比べ、心の足場実は健強なものがあったというをまず参考として頂いた上で、実際前進を生み出すための具体的な知恵とノウハウどのようなものか、この後の話じっくり参考頂くと良いでしょう。

2回目アドバイスヘ

2015.5.5

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