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ハイブリッド人生心理学 メール相談事例集 はじめに・「取り組み実践」とメール相談
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島野のメール相談活動
代表的事例
テーマ別事例


No.002 視線恐怖および「職場での自分の位置への不安」の克服 アドバイス内容(5)
1回目アドバイス: 「仕事場面」と「道を歩く場面」の問題へのアプローチ概要 2010.10.6(水)
2回目アドバイス: 「仕事のスキルの基本」と「人の空間認知の理解」 2010.10.16(土)
3回目アドバイス: 「成長の過程」「信頼回復行動のための状況見定め」 2010.10.23(土)
4回目アドバイス: 仕事のスキルへの妨害心理要素対処と実践ノウハウ 2010.10.30(土)

5回目アドバイス 2010.11.9(火)
テーマ: 「仕事ノート」・長い取り組みのための基本視点
メール件名 『息の長い成長取り組みへ』

1回目期間残りあと数日ということで、たぶんあともう一回アドバイスメール送れるくらいになるかと思いますので、今後への展望視点にいれ、主に2点ほどアドバイスしようかと思います。

■スキル向上は息の長いもので

まず、

>このところ不思議と調子が良く悩み苦しみが軽くなったので、のどもと過ぎれば熱さ忘れるというのか、なんとなく漠然と過ごしていました。

これは忘れちゃーいけない(ハハ^^;)というかも知れませんが、とりあえず当初ご相談課題として、
・仕事場面での困窮感
・道での他人の視線への動揺

について、まずは泥沼を脱し先が開けてきた感じかと思われるのはなによりです^^。

仕事面のスキル向上については、

>そんな訳で、せっかく頂いたアドバイスをまだ十分に実行できておらず申し訳ないですが、

これはまず「自分の成長は人の目のためにあらず」ということで、この「申し訳なく」無用ですということで^^。

仕事面のスキル向上というのは、時間をかけてですね。
まずは3年がかりくらい心持ちで、息の長いものになるようにすることが重要です。
1年目・・・模索
2年目・・・着実
3年目・・・自信から確信

という感じいくものと、まずは目標感など持っておいて頂くと良いかと思います。


■作業と課題の自己管理法

のどもと過ぎても熱さ忘れないように(^^;)ということで、ちょっとこれまでメール相談内容をざっと見てみましたが、スキル課題としてはこれがありましたね。前回まとめたものです。
文字通り、これは雑用仕事日々の中でも忘れないようにしたいものかと思います。

1.
・一通りの設備と、一連の仕事の流れの把握
・それらはどのように管理されているか


2.
・メーターの印の意味を説明できるようにする
・点検する設備が壊れたときどのように行動するか


3.
・過去の「現実の場面での失敗」を繰り返さないための、原因分析と対策立案

ここで一つアドバイスとしては、「これから」または「そのうち」でも、自分としてやっておこうと思うことは、全て書き出しておいて、その完了をチェックするという習慣です。
ITの仕事をしていましたので、IT業界多忙さおよび技術課題など雑多な中、誰もがやるものでしたが、

・「仕事ノート」

呼べるようなもの誰もが持っており、日常作業から調べ物など何でもノートに書き、済んだものはそれと分かるようにチェック入れるというのをやってました。よくやるのは
 □作業項目
 □作業項目
 □作業項目

と書いて、済んだもの■に塗りつぶすなど。
そして適宜タイミングで、ノートまだ塗りつぶしていない四角がないか、かなり前のページまでも見ていくわけです。あっこんなのもあった、という感じで。

「言われた作業をこなす」だけであればそれはなくても可能かもしれませんが、「自分から伸びていく」という仕事の仕方のためには必須の習慣としてお勧めです。


■「望み」「幸福」「悪感情の根絶」・・

あともう1点のどもと過ぎれば熱さ忘れるモードからより積極的「終わりなき成長へ」モードへと移行するものとして、

切羽詰った状況から抜け出す

というものから、

・自分の人生での「望み」「幸福」とはどんなものかを考える。そのためにどう成長していきたいか
・全ての
悪感情根絶という壮大な目標

といった視点入れるものにするというのがあります。

今回1か月間だけでもかなりの変化感じたと思いますが、同じような変化をもしこの先人生でずっと続けられたら・・と想像してみると、それこそ想像もつかない未知の自分なれるのでは、という感覚もあるいは見えるかと^^。

それは結局成長への正しい視点を入れ、そのための知恵とノウハウ実践していく、というのを地道続けていくことでできるものです。

たとえば、

>それに正直なところ、嫌な感じの人遭遇しないわけではありません。

については、いつかそもそも「嫌な感じの人」というの自体自分にはいない、という心の状態にさえなり得るわけです。


ということで、とりあえず今後への展望からまとめてみました。1回目期間あと1回程度ということで、上述のようにまとめた息の長い取り組みに向け、何か疑問点などあればお伝え頂くとよろしいかと思います。
No.002さんの場合の「嫌な感じの人」がおおよそどんなタイプかというのがあれば、それに応じた心の持ち方などもアドバイスできるかも知れません^^。

No.002さんのご相談における2つ悩み問題「職場での自分の位置不安」および「道を歩く場面での嫌がらせへの視線恐怖」は、前回までやり取りおおよそ一段落しており、ここでは仕事のスキル向上ノウハウについて、それが長い目のものであることと、実践アドバイス補足としてごく基本的自己課題管理実践アドバイスしています。
「作業」として自分やることを、一括管理する「仕事ノート」持つこと。
記入方法などここでまた少し補足しますと、当日定例作業当日中でなくても構わない調べ事人への連絡であれば思い立った時点必ず記入し、おおよそいつまでにという期日メモしておく。それぞれ「□」箇条書きで、済んだ作業は「■」塗りつぶす。時折ノート前の方から見渡して、「□」のまま放置されているものがないかチェックする。結構古いものがあれば、改めて作業項目として書き直し古いもの「■」塗りつぶしておく等、自分なりの使い方確立すると良いでしょう。

あとは、これから長い人生歩みにおいて、さらなる成長へと向かうための基本的視点です。
それは「人生の幸福」そして「悪感情の根絶」といった、大上段の大きな視点から、自ら心のあり方具体的思考法行動法取り組んでいくということですが、ここではまずはNo.002さんがそうした長い取り組みへの関心持てそうか感触得るということで、上記のように手短メールをまとめています。

から誘い水向けたものについてということでもありますが、No.002さんからは最終質問として以下のものが返ってきました。

ご相談者返信(抜粋編集) 2010.11.11(木)
この1か月の間、私にとって他では得がたい貴重なアドバイスを頂いたと思います。今後、実行しながら読み返し習得していきたいと思います。

では、最後一つ教えていただければと思います。それは、「嫌な感じの人」についてです。
そう感じるのは、通行を妨害するような形で歩く人で、老若男女共通して威張った風です。服装とかは関係なしに、高慢そうに見える。例えば狭い通路をさして歩いているとき、傘を傾けないとぶつかる場面で、できる限り避けているのに、相手堂々とそのそぶりもない場合に、この高慢な嫌な奴!感じるのです。あと電車の中足を広げて座ってたりとか、ドアの前に居て乗り降りがしずらくなるとか、もうちょっと譲って欲しいのにと思うことが度々あります。
このような場面心が苦しくなるのでアドバイス頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

この悩みは、もはや道を歩く場面での視線恐怖症的傾向のような「関係念慮」「関係妄想」はなく、社会日常場面よく耳にするマナー問題での悩みということになりますが、それでも、「心が苦しくなる」というのは健康範囲やや超えたストレスと言えます。

それに対するアドバイスとは、改めて言葉整理して短文で言うならば、「あるべき姿といった固定観念を捨て、自分が少し避(よ)けることができれば実害などほとんどないという、現実を見る目を持った上で、何がそう苦しいのかの精緻な自己内面分析をするといい」いったものになるでしょう。
ただしこの「あるべき姿といった固定観念捨てる」にせよ、何がそう苦しいのか精緻な自己内面分析にせよ、大きな取り組みテーマであり奥の深い実践になるため、この先メール相談でそれをやるというのもかなり難しくなるのが実状と考えます。何よりも、そうした深い取り組みのためには、メール相談のような受け身のものではなく、自ら学び、実践課題を設定していくような、自己独力取り組み合ってきます。

いずれにせよNo.002さんメール相談は、今回の期間はこれで終わりです。そのため、最終アドバイスとして、そうした長い取り組みへの展望持って頂くことを主旨とし、その道のりあるもの幾つかかいつまんで説明するというのものを送りました。

最終アドバイスヘ

2015.5.22

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