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V.実践の概要説明 1.はじめに 2.実践の全体の流れ V−2.実践項目一覧とその概要 |
V−1.実践の流れ |
2.実践の全体の流れ ハイブリッド心理学の「実践」は、下の図のような全体の流れの中で進めます。こうした順序を踏まえて進めないと、心の成長や治癒の効果がなかなか生まれませんので、必ずこの流れの順序を踏まえて実践を進めて頂ければと思います。 実践の全体は、大きく3つの段階で深めるものになります。病んだ心の治癒については、さらにもう一つ特別な流れが加わります。 基本実践 ・・・ まずはこれが「実践」の全ての基本になります。車で言えばハンドルをさばき車輪を回すという、前進の一歩一歩そのものです。 「実践」は全て、外面行動の仕方や内面感情のあり方など、具体的な検討テーマをあげて、「感情と行動の分離」の基本姿勢に立って行ないます。それによって、内面感情はありのままに開放し、外面行動は建設的にするという、新しい生き方を具体的に実践していきます。 こうした具体的な実践なしには、心は実際には変化しませんので、この「基本実践」が全てにわたって行うことの基本になります。 本格実践 ・・・ 基本実践をしっかりと心の芯にまで染み込ませるための、本格的な心の探求に当たります。車で言えば運転技術を正しく確実なものへと向上させ、あらぬ方向にハンドルをさばいたり、ブレーキを踏みすぎたり、逆に暴走してしまったりという人生の問題の根本原因を見直し方向転換するものです。そのために、「自己分析」を活用し、自分の生き方の基盤となる「価値観」や「信仰」への取り組みなど行ないます。 病んだ心の特別治癒 ・・・ 深刻な「心の障害」の傾向は、単に思考法や「心の持ちよう」でなかなか治るものではありませんが、心が自ら治癒する特別な仕組みがあり、ハイブリッド心理学の取り組み実践の全体が、これをうまく生かすものになります。 これは自分で意識して進めるものではなく、実践の全体の中でそれが訪れた時はその意味を知り、受け入れる姿勢を取るもの、と理解しておいて頂ければと思います。 生きて学ぶ過程 ・・・ 車で走り始めた先に訪れる光景という、道のりの話に該当します。 「感情と行動の分離」とは単に「感情を無視し理屈で行動する」ということではなく、「命」の力の表れとしての「魂の感情」を心に引き出し、受けとめるためのものです。それによって、基本実践は豊かさを増し、本格実践が深さを増すことになります。 その先に、「揺らぎない自尊心に支えられ、愛によって満たされ、もはや何も怖れるもののない心」という、ハイブリッド心理学が目指す心の成長のゴールがあります。 |
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