基礎思考力 |
心(感情)の芯 |
本質を見る目 |
基礎的な基盤
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「自分自身への論理的思考」
「自分で考えることができる」という、基礎思考力面での最初の基盤と、「確かなことのつながり」によって思考するという、最初の方向づけ。悩み動揺を着実に克服するための最も基礎的な基盤。
「現実科学思考」
事実により確かめられた科学を活用してものごとを考える思考。
「目的思考」
「良い」「悪い」「こうすべき」といった「善悪」を、必ず「何のためには」という「目的」を前提に考える思考。「目的」なしの善悪思考が、ストレスとマイナス感情を蔓延させ、人生を見失わせるものであり、その克服への基礎的な基盤。 |
「意志」
乱立する感情にぶれることなく、一本の進み先に向かう、心の芯となる感情。
「人間性の核」
「心の成長」に向くための基本的な性格傾向であり、以下3つにて構成されます。
・「真摯さ」
ものごとにごまかさず真剣に取り組む性格傾向。
・「誠実さ」
正直で嘘がない、また攻撃破壊よりも親和友愛を望むという性格傾向。
・「向上心」
向上のために必要となる学習や練習の手間や労力をいとわずに向かう性格傾向。 |
「現実を見る目」
「空想」によって描いた、あるいは解釈したものと、「現実」の「事実」を区別し、後者をより重視する思考意識姿勢。「空想」による不合理な悩み動揺を克服するための基礎基盤。 |
力強い前進への基盤
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「自己の重心」
「人が」「人が」と他人起点で感じ考えるのではなく、「自分としては」と自分起点で感じ考える姿勢。「思考」がハンドルであり「感情」がエンジンであるならば、この「自己の重心」は、それによる車の運転を地面にしっかりと伝えて前進するための、車輪なのだと言えるでしょう。この車輪の地面へのしっかりした着地が、心の健康にとても重要であり、これが失われる先に「統合失調」など深刻なものにまで至り得る心の障害が起きると考えられます。
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「心の依存から自立への転換」 (「心の芯」領域を中心とした総合的基盤)
「自分の気持ちを人に受けとめてもらい良くしてもらう」という心のあり方から、「自分の気持ちを自分自身で受けとめ自ら進み先を決める」という心のあり方への切り替え。これによって感情の流れがより力強い方向へと変化する、いわば心のギヤ変換だと言えます。
人間において「心の自立」に完成はなく、この転換を繰り返しながら、「依存の愛から旅立ち、自立の自尊心を経て、成熟の愛へと向かう」という「命の生涯」の歩みをたどる、というのがまさにハイブリッド心理学が考える心の成長成熟の道のりになります。
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「選択思考」
行動法や解決法の選択肢候補を洗い上げて選択するという思考および姿勢です。これが自分でできることが、無力感や後悔などの悪感情を消し去り、力強さと満足感など幸福感の源泉になります。これは「実践2-2 思考のプラス形」の一つでもあります。
「学びの姿勢」
自身の向上課題テーマを自分で把握し、そのための学習や練習に熱心に向かうと共に、学ぶ内容に幾つか異なる考えがあった場合、どれが真実かの自分の考えを持つ姿勢。
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「2面の真摯さ」
「本当に確かなこと」を模索し見極めようとする真摯な目を、心の内面および外面の双方に、同等に向ける姿勢。
「全てを尽くして望みに向かう姿勢」
人生で最も重要なのは、「望み」に向かっていかに全てを尽くせるかだという人生観を持ち、内面における「望み」の感情への向き合いと、外面においてそれに向かうための行動の可能性、そしてその幅の拡大のための自己の向上に、全力を尽くして向かい続ける姿勢。
「成長の望み」
「こんな自分に」という、外から眺めるような形で抱く「自己理想」への望みとは別に感じ取る、自分の心の土台のあり方における、成長へと向いた望み。これはハイブリッド心理学としては、「命の生涯」の歩みに対応して、自分自身を救うために「依存の愛」を手放そうとする気持ちや、「本当の強さ」を望む気持ちとして表れると考えます。これが「真の強さ」へとつながっていきます。 |