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はじめに・「取り組み実践」とメール相談 掲載方法について 島野のメール相談活動 代表的事例 テーマ別事例 |
代表的事例 代表的事例の先へ さて、「代表的事例」として紹介した4つの事例によって、私たちは心の成長変化の一連の、「軸要素」と言えるものの、それぞれの主な具体例を知ることができる、と言えるでしょう。 それは取り組みテーマとしては、対人関係における問題解決や生き方姿勢の検討、そして「仕事のスキル」の獲得による「社会を生きる自信」といった、「愛」と「自尊心」のテーマ、そしてそこに織り込まれることもある心の病みの傾向の克服といったテーマがあり、そのための「学び」への「向き合い」と「新たな価値観と行動法の選択」を根幹とする「実践」は、心の成長として、まずは「現実世界における前進」という基本的な次元をベースとして、やがてそこで出会う壁にも向き合うことによって、「心の死と再生」も時に織りまぜながら、「魂の世界における前進」という異次元のものをも経るものになる、などと一言でまとめられるようなものになるでしょう。 一方、この4つの事例によって私たちは同時に、人の生涯をかけての心の成長の歩みの姿も知ることができるかというと、もちろんそうではありません。 つまりそうした「事例」として知ることができるのは、絵画のための絵の具の、主な種類なのだということです。あるいは絵の具を混ぜ合わせてできる色の主な種類、さらには絵を構成するごく小さな部品までが、そこにあると言えるかも知れません。「「代表的事例」とする主旨」で述べたように、成長前進へのうってつけの機会と状況において描かれる、絵の中でも目立つ部品としてです。 一方で、人の生涯をかけての心の成長の歩みの姿とは、そうした絵の具や絵の部品を総合的に使ってさらに描きあげる、一つの絵画そのものになるのだということです。 もちろんそれは、その一つ一つが、2つとして同じものはない、唯一無二の絵画です。もちろん世の人の人生という絵の中には、他人の人生の模写であるかのようなものもあるかも知れませんが、もちろんこの心理学の取り組みとは、そこから抜け出し、唯一無二の自分の人生という絵画を描く取り組みなのだ、と言えるものとしてです。 ならば、私たちがこの「代表的事例」の先にさらに知るべきものとは、うってつけの機会と状況とは言えない中でも成される「向き合いと前進」の姿、そしてそれらを含めた前進を、生涯にわたり歩んだ先にあるものは何か、への視野だと言えるでしょう。 それはもちろん、「未熟の愛から旅立ち、自立の自尊心を経て、成熟に愛に向かう」という、「命の生涯」の姿です。この心理学の取り組みの軸を携えて歩むものとしてです。 そのために、私は引き続き、大きく2面での整理をしていきたいと思っています。 一つは、「学び」の具体的な情報の、より豊富な整理です。 この『事例集』で引き続き掲載していく「テーマ別事例」、そして別途『詳細情報インデックス集』として予定しているものが、それに該当します。悩みや課題の内容に応じたアドバイス、そして「学び」の全体について、キーワードから手早くその内容を知ることができるものとして、ハイブリッド心理学を網羅する、インターネット上の百科事典「ウィキベデア」の役割に当たるようなものにできればと思っています。それを、生涯にわたる「学びと向き合い」のために必要となる、自己独力による「応用思考」を培うための基礎材料として、役立てて頂ければと思います。 そしてもう一つ、私に残された大きな課題が、私自身の人生の歩みを、つぶさに書き伝えることです。 それが、この心理学の取り組みと共に歩んだ、「未熟の愛から旅立ち、自立の自尊心を経て、成熟に愛に向かう」という、「命の生涯」の事例の、まずは唯一のものになるでしょう。 それが同時に、心の成長の前進のための、外面と内面の状況が揃わない時にも成されていく前進の姿を、伝えるものになるのではないかと思います。 この心理学が見出す、心の奥底の神秘を伝えるものとしてです。そこでは、「自分」を超えたものが「自分」を変えていくという性質が、次第に顕著になるように感じます。だからこそ、自分の中に「心」を超えた「命」があるのを感じ、「自分」というものは「命」のつながりの中のほんの仮りの姿にすぎないと感じ取る、「永遠の命の感性」へと至るのです。 これに類する人間の事例を、私自身の無学ゆえかも知れませんが、他に知らず、世に書き残すことが自分の使命のように感じるものでもあります。何も高尚な人格者になれたというような話ではさらさらなく、「心」と「魂」と「命」という、人間の心のメカニズムを如実に伝えるものとしてです。 私はこれを、まずは『日記ブログ』という形で整理していきたいと思っています。 この2面での整理作業にこれからの長い時間をついやすであろうものが、「島野のメール相談活動」で言った、私の執筆活動の長い第二幕の中核になるものです。 私としては、この心理学を私なりにまとめたと言えるのは、それができた時だと思っています。 恐らくは10年以上はかかるでしょう。そしてそこからさらに10年20年といった歳月を経た時、この心理学の取り組みと共に生涯を歩んだ事例が、私以外の方から、徐々に報告されることにでもなれれば・・というのが私の期待するところでもあります。 まずは具体的な「学び」の整理を、引き続き続けましょう。 2015.6.29 |