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ハイブリッド人生心理学

実践ガイド

〜人生のしおり〜
V.実践の概要説明

 V−1.実践の流れ
 V−2.実践項目一覧とその概要
   「3.仕事や恋愛や人生の成功術・思考法行動法と価値観」関連
     3A.行動法 3B.価値観 3C.信仰


V−2.実践項目一覧とその概要
  「3.仕事や恋愛や人生の成功術・思考法行動法と価値観」関連


3-B.価値観


思考法と行動法、さらには感情が流れる方向など、心の全体を方向づけるのが「価値観」です。
ですから、本心において建設的行動ができ、心の底からプラスの感情が湧き出るようになるためには、心の底から前向きな価値観で生きることが必要です。

価値観の検討は、一般的に難しい作業です。以下のような2段階で進めることで、心の底からの自分の価値観のあり方を検討していきます。

 1)価値観の種類を知り、自分の現状での価値観自覚する。これは「どの価値観が良いと思うか」というよりも、自分の感情の流れ方の底にある価値観を把握するという、「5-1自己分析」の作業として行ないます。

 2)心の成長によって変化していく人生の感覚を足場にして、「価値観の選択」自分に問うことを続けます。これは「生きて学ぶ過程」での実践になります。
off健康な心向け off病んだ心向け on 両方にまたがって
off外面行動向け off内面感情向け on両方にまたがって
実践項目 概要 詳細
3B−1 「人生」への価値観 「人生の幸福」をどんなものとして目指すか。一方でそれとは別にどんな「幸福」のイメージが心に流れるかの内面開放もあるとしてです。
a)今を原点とした向上への歩み(自己能動の価値観)
b)何かの絶対基準からの優劣による「人間の価値身分」によって与えられるもの(受け身の価値観)
心の成長に向かうのはa)の価値観です。以下同様。
3B−2 「愛」と「自尊心」への価値観 1.「愛」への価値観
「愛」をどのようなものとして目指すか。これもやはり、どんな愛の感情が心に流れるかはまた別としてです。以降の価値観テーマでも同じく。
a)喜びと楽しみの共有
b)分かり合い認め合うこと

2.「自尊心」への価値観
「自尊心」をどのようなものとして目指すか。
a)自ら前に進み生み出していく(自己能動の価値観)
b)人に認められ愛される(受け身の価値観)
c)人を打ち負かせる(破壊の価値観)

3.「愛と自尊心の分離」の姿勢
「愛」「プライド」切り離して感じ取り向かうことのできる姿勢が、心の成長と豊かさにとって決定的に重要になります。「愛」が「プライド」に変化する心の動きが、心の豊かさを妨げる最大の原因の一つです。

4.「中庸の目」
真の自尊心のための姿勢として決定的に重要なものです。「卑下に陥ることなく自分の短所を知り、傲慢に陥ることなく自分の長所を役立てる」。この姿勢において、「自分」をその多面を持つ一つの本質として前に進む存在であることを自らに宣言することです。
3B−3 「社会」と「人間」への価値観 1.社会観
今生きる現代社会を、どのような世界と考えるか。
a)大自然と同じで、生き方は自由。その中に善悪のルールがある(自己能動の社会観)
b)正しければ幸せに」が本来であり、「現実」にギャップを感じる道徳的社会観(受け身の社会観)
c)無慈悲な競争と弱肉強食の世界(攻撃性の社会観)

2.人間観
人間の「本性」をどう考えるか。
a)本性は「(性善観)
b)本性は「攻撃性(性悪観)

本心からどの価値観に立つかによって、心から湧き出る感情思考最初の方向が傾向づけられることを、理解すると良いでしょう。
自己能動型の価値観であれば、力強く活力があり、プラスの感情や思考が多くなる傾向へ。
受け身型の価値観であれば、活力がなく、不安を帯びた感情や思考が多くなる傾向へ。
破壊攻撃型の価値観であれば、怒りや敵意と怖れなどのマイナスの感情や思考が多くなる傾向へ。
これらをどうすれば自己能動型の価値観に転換して行くかの取り組みについては、「生きて学ぶ過程」で説明します。

上にあげた、テーマごとの価値観に加えて、最後に、テーマを限定せずに、心にマイナス感情を湧き出させる源泉になるような「価値の感覚」があります。内面向けと外面向けにわたり、心の成長に向かうのとは異なる姿勢が、人生を通して生み出す「意識の芯」とでも言える心の根底の姿勢になるものです。これが心の根底から捨て去られることで、心が本来持つ、のびのびとしたプラスの感情が大きく開放されほとばしり出るようになると、ハイブリッド心理学では考えており、取り組み実践の大きな習得目標に位置づけられます。

3B−4 「否定する価値」を捨てる
・「成長の錯覚」「破壊幻想」を捨てる
・「不完全性の受容」
「望ましくないもの」に対して、「駄目だ」と否定のナイマス感情を向けることが大切だと感じる感覚。アラを探し叩くことに価値を感じる感覚。こうした「否定する価値」の感覚を、心の根底から捨て去る。次の取り組み実践が大きな足場になります。

1)「怒り」を捨てる10-1)という基本実践

2) 善悪思考の見直し10-2

3) 自己能動型の価値観に立ち、「破壊から自衛そして建設へ」という生き方および行動様式の徹底意志

4)他者の欠点を攻撃することで自分がその欠点を免れると感じる「成長の錯覚」や、悪いものを破壊すれば良くなると錯覚する「破壊幻想」を捨てる。これは「成長への価値観」テーマと言えるものです。

5)「完全完璧」「絶対なもの」という感覚を捨てる。これは「10-5「自分が神」への別れ」という信仰レベルの転換が決定的なものになるとハイブリッド心理学では考えています。これが「不完全性の受容」になります。


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  2010.10.15

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