1.基本的な考え方 2.「感情と行動の分離」の基本姿勢 3.心の仕組み 4.「変われない人」と「変われそうで戻ってしまう人」 5.「変わっていける人」と「心の豊かな人」 6.ハイブリッド心理学の「取り組み実践」 |
6.ハイブリッド心理学の「取り組み実践」 |
ハイブリッド心理学では、「2.」で説明した、「内面感情はありのままに受け入れ流し、理解する。その先に真実の感情に向かう。外面行動は建設的にする」という「感情と行動の分離」の基本姿勢から始めて行うさまざなことがらを、「取り組み実践」として整理しています。 それが目指し向かうのは、「今の心」において可能なプラス感情を引き出すことをはるかに超え、「5.「変わっていける人」と「心の豊かな人」」で説明したような、全く違う心のあり方、未知の異次元の世界への、心の治癒と成長と豊さへの変化です。 それは、「現実世界」と「魂の世界」の両面において、最大限の豊かさに向かうための取り組みと言えます。ですからそれは、5年、10年、そして生涯をかけて探求するに値するだけの、沢山の学びと実践になります。 ここでは『実践ガイド』から、そのごく輪郭イメージを載せておきましょう。 まず、取り組み実践の全体構成をざっと概観すると、下の図のようになります。 |
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(『実践ガイド』「U-1.実践項目の全体」より) |
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これをより具体的に、次のような「実践項目」に整理しています。 もちろんこれだけ沢山の「実践項目」を、やみくもに手当たり次第「実践」しようとしても無理ですし、そうしようと焦ることがまたストレスになってしまいます。 何よりも大切なのは、これらの全てが、「感情の全てを鵜呑みにせず、内面感情はありのままにただ流し理解し、外面行動は建設的にする」という「感情と行動の分離」の基本姿勢の展開でしかないということです。何よりもそのことを理解して進めることが大切です。 そうした基本の中にあるゆえに、「この実践項目ができるためにはまずこの実践項目を押さえる必要がある」といった順序が出てきます。これも全て『実践ガイド』で説明しています。 そうした順序を踏まえると、実践の全体の流れも、かなりすっきりした分かりやすいものになるでしょう。これを図にしたものも下に添付しておきます。
全体の流れは下の図のようなものになります。 何よりも大切なのは、繰り返しになりますが、「内面感情はただありのままに流し理解する。外面行動は建設的にする」という2面の姿勢をいかに築くかです。「5.」で説明した「変わっていける人」の心のあり方へとです。そこから「乳歯の心」と「永久歯の心」という、全く感じ方の違う、2つの心のあり方に向き合っていくのです。 ありがちな誤りは、それをすっ飛ばして、「心の豊かな人」の「気持ち」だけ想像してそれを自分に当てはめようとしてしまうものです。それをすると、外面の建設的行動法を学ばないまま、ありのままの内面を受け入れず「豊かな気持ち」を自分に強いるという、まさに逆のことになってしまいますので、ご注意下さい。 |
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(『実践ガイド』「V-1.実践の流れ」より) |
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ご案内 ここでは、ハイブリッド人生心理学のごく大まかな輪郭を説明しました。 ハイブリッド心理学の学びはきわめて広い範囲にわたるため、平易な言葉でその全体の説明をパッケージしたものは、まだまだ未完成であるのが実情です。 最も最近の書き物としては、私のブログ『心の成長と豊かさの心理学』で2010年1月から7月にかけて書いたものが、平易にかみくだいた説明として読んで頂けます。ただしこれも、3月頃の内容からは私自身の整理も含めて書く結果となり、ややまとまりが弱いです。その辺も平易にかみくだいた文章で説明する冊子は、恐らく次のまとまった執筆時間が取れた機会にいよいよできるかと思っております。 そんなものとして、『月別アーカイブ』で、2010/01からまずはざっと適当なところまで斜め読み程度にでも読んで頂くと良いでしょう。 本格的に取り組みたいと思われる場合は、やはり数冊の本などを読みながら、「人生の体験」の中で学ぶ、生涯を通した取り組みになるでしょう。 まずは『教材と本』でご案内の『入門編』の上下巻2冊を読んで頂き、今まで考えもしなかったような新しいものの見方考え方や、未知の心の世界の描写に触れ、ハイブリッド心理学の言葉に多少とも馴染んで頂いてから、『実践ガイド』に沿った自己取り組みや、カウンセリング(2011年4月現在新規受付休止中m(_ _)m)のご利用を検討して頂くという順番をお勧めできます。 この心理学が、これからの新しい時代を生きるための心の指針として、一人でも多くの方に役立つことを、心から願っています。 |
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2010.9.8 |