1.基本的な考え方 2.「感情と行動の分離」の基本姿勢 3.心の仕組み 4.「変われない人」と「変われそうで戻ってしまう人」 5.「変わっていける人」と「心の豊かな人」 6.ハイブリッド心理学の「取り組み実践」 |
2.感情と行動の分離の基本姿勢 |
「1.基本的な考え方」 で説明したように、内面感情と外面行動の両者とも大切にし、真実と思えるものに向かうために、ハイブリッド心理学ではまず「感情と行動の分離」と呼ぶ基本姿勢を極めて重視しています。 それは、次のように考える姿勢です。
もしここで「自分の感情は完璧だ。感情のままに考え行動したい」ということであれば、それはもうハイブリッド心理学とは別の生き方になりますね。もちろん人生の生き方は、他に迷惑をかけない限り、人それぞれの自由です^^。 また、感情を鵜呑みにしないとは言っても、私たちの「行動」さらには「思考」への最終的な原動力になるのも、やはり「感情」です。 ですからここに、全ての感情を鵜呑みにするのではなしに、良い感情を伸ばし、悪い感情を克服していくための、心の姿勢への叡智が出てくるわけです。 それが、ハイブリッド心理学の「感情と行動の分離」の基本姿勢に他なりません。 次のようなものになります。
「内面感情をありのままに流し理解する」ことの具体的な内容として、心理療法の世界が広がります。 「建設的な思考法行動法」の具体的な内容として、人生成功術の世界が広がります。 この2面姿勢においてさらに、「真実の感情に向かう」ことの深まりによって、「魂」の世界が広がります。 「変われない人」と「変わっていける人」 さて、私自身が宿命的とも言える前半生を通して(ぜひ自伝小説『悲しみの彼方への旅』を手に取ってみて頂ければ^^)この道を歩み、それをもとにこの心理学を整理し、やがてメール相談などで他の方への援助も始めるようになってから、8年ほど経ちました(2010年9月現在)。 そこから分かってきたのは、「感情と行動の分離」に始まる取り組みによって、すぐグングンと変化していく方と、ずっと変わらないままの人が、かなり明瞭に分かれることです。 先日ネットのビデオで、ハイブリッド心理学とは別の、比較的主流らしいカウンセリング手法で経験豊富らしいカウンセラーの方が、似たことを語っていたのを見たのが印象的でした。2種類の方がおられるようです、と。すぐ変化できる方と、変化できない方と。 ハイブリッド心理学の実践の場合、「変われない人」とはやはり、「感情を鵜呑みにしない」ということが分からないと感じる方、つまり「今の感情だけでものごとを考えている」という印象の強い方です。またそこには、「変われそうで戻ってしまう人」という、これまた少し違うタイプがあるという印象も感じています。 そこで、ハイブリッド心理学での「感情を鵜呑みにしない」、そこから「内面感情はただ流し理解し、外面行動は建設的に」、さらに「真実の感情に向かう」という「感情と行動の分離」の姿勢が、私たち人間の心の仕組みにおいてどんな意味のものなのかを、少し詳しく説明したいと思います。 それが何よりも、この姿勢の意味と、それが生み出す心の治癒と成長と豊かさの作用を説明するものとして、これからこの心理学に取り組もうかと思われる方、そしてすでに取り組んでおられる方のどちらにも、何よりも大切な話になると思います。 |
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2010.9.4 |