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メール件名『芯のある生き方への方法論』
「自分の命はこのため」といった芯のある生き方に、どう向かえるかですね。
方法論をじっくりかみ砕いて書いてみましたので、参考頂ければ^^。
■「価値観人生観」のエッセンス-2:中間段階を知る
>そんな生き方をしていきたい。けど「このため」とは私の場合何なのか。何に向かって頑張ったらいいのか。見つけられるのか。
>まずは、受身ではなく能動的に毎日を送り、自分の人生がこのためにある、というものを意識して探していく。他からのはたらきかけを待たずにみずから活動していく。具体的にはどうしたら良いのでしょう・・
これについて。
前回「価値観人生観のエッセンス」というのをお伝えしましたが、それをまずは方向性目標として、実際にそれを歩むにあたっては、「中間段階を知る」というのを知恵として持っておくのがいいですね。
つまり、我々は「方向性目標」というのを、「こんな風になれるのが目標」と、ある程度「姿」のようなものとしてイメージすることで、まずは心に持つことになります。
でそこでありがちなのは、「こんな風になれた自分」という結果の自分イメージばかりが一人歩きして、実際今そうなってはいない自分から、どう一歩を踏み出せばいいのか良く見えない。さらには、こんな自分じゃ駄目だ、という自己否定感情になるだけ、というのがありがちな轍のパターンです。
ですから、「こんな風になれるのが目標」という知恵をまず持つとして、次に、「ではまずこんな風になれるのが目標」という、中間段階を知ることが、有効な2つ目の知恵になります。
■「受身から始まり能動へ」が現実的中間段階
具体的に見ますと、前回お伝えした「価値観人生観のエッセンス」は、以下のようなもの。
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1.幸福と人生...何を幸福と考え、それを目指すのを人生と考えるか
A)「既成の幸福のレール」の上で「良い目に遇う」(受身の人生価値)
B)「命の燃焼」(能動の人生価値)
2.愛と結婚
A)「分かり合える」「心が重なる」充足を愛と考え、結婚を人生の器と考える
B)「現実世界」と「魂の世界」という2元世界の中にあり、結婚は明確な目標利益の下の共同事業と考える
3.友達と人づき合い
A)暗黙もしくは明示の「親しさ度の合意」を枠として、一緒に過ごすこと
B)はっきした楽しみ目標へのオープンな活動の中で自然にできるもの
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これが実際の歩みとしては、A)を断固否定してB)に徹する、とはできないです。
そう考え始めると、一歩も前に進めない、上述の轍にはまりがち。
実際には、A)で始まりB)に向う、なんですね。
「受身に始まり能動へ向う」になります。
これは長い目での人間の成長が、そうゆうもんなんです。
子供はやはりまず回りから受け取るものからというのが大部分であり、次第に自分始点になっていく。
実はこの大きな成長変遷パターンが、大人になってからの一つ一つの成長の中でも、繰り返されていくわけです。
常に言えることとして、受身に入ってくるものの中のいいものは、積極的に受け取ることです。落ちてくる果物をカゴでキャッチするように。
そこからまた、それ食べてどこに行くか考えればいい。
人生とは、最後までそういうものだと思いますね。
■受身の果実を拾う
ですから、上記のような人生観目標をまず心に入れるとして、それが完成された自分みたいなものを考えてもあまり何の役に立つものでもなく、何か今と違う生活を考えねばとあまり身構える必要もない。
まあこれは相談者の方によって、アドバイスの仕方が多少違ってくるものです。人によっては、本当に人生をかける覚悟で、新たなる生活へ、という視点を持ってもらうようアドバイスすることもあります。
No.001さんの場合は、それにはおよばないと思います。とりあえず生活の枠は、基本的には申し分ないというか問題ないものだと思いますので。
そこから、受身に入ってくるものの中から、次に育っていくものを選別する目、ですね。まずは。
すでにできている日々の過ごし方パターンで接するものの中に、
>まずは、受身ではなく能動的に毎日を送り、自分の人生がこのためにある、というものを意識して探していく。
の芽になるものが、実はあるかも知れません。
今このパラグラフに「受身の果実を拾う」と小見出しつけましたが、この「拾う」に、「能動」の一歩があると言えますね。
■自分を「外側から見る」から「内側から見る」へ
そのように、これからの人生を充実させるための材料は、まず受身に入ってくるものからも、能動的に拾っていく。
で次にそれをどう育てるかが、
>>難しいのは、それとは対極にある生き方を、どう手に入れるかです。それは、自分の人生と命が、このためにあるという、しっかりした芯を持つ生き方です。
>そんな生き方をしていきたい。けど「このため」とは私の場合何なのか。何に向かって頑張ったらいいのか。見つけられるのか。
につながっていきます。
ここで、ちょっと視線を変える必要が出てきます。
つまり、「人生の材料探し」は、視線は外向きです。自分の「外界世界」に向けます。
でそこに「自分の命はこのため」がどれかなーと探してしまう。
「探してしまう」と表現したのがすでに伝えている通り、それではアウトです。まアウトになるというより、あまり進まない。
なぜなら、「自分の命はこのため」が見つかるというのは、実は「このため」が見つかるということではなく、「自分の命」が見つかる、ということなんです!
これが実に微妙で深い話です。
「自分の命」が見つかった時、実はそれが向う先は、結構何でもいいというか、些細なもの、別にそんな特別なものでなくても、命が輝くという姿になります。
これは僕自身もそうでした。まだならぜひ購入購読をお勧めしたいですが(^^;)、『悲しみの彼方への旅』のラスト場面で、僕がもう「空虚感」というものを人生で体験しなくなった切り替わりの境目が訪れるのですが、その時、それは「このため」が訪れたというものでは全くなかったわけです。
逆に、「何だっていい」が、僕が「自分の命」を見つけた時の感覚だった次第。
ですから、「自分の命はこのためという芯のある生き方」というのを大きな方向性目標という第1の知恵として、
第2の知恵として、「中間段階を知る」。受身の材料でも、自分から拾うということから目を向けるというものに、大きな方向性目標から一度切り替えをします。
そこにまたもう1回切り替えを入れる感じですね。これが第3の知恵になる。
「自分を外側から見る」から「自分を内側から見る」への、意識の切り替えです、。
つまりまあ「こんなことしている自分ってどう?」というそと見からではなく、「今これをすることが自分にとって価値や楽しみがあるか?」という自分の内側視線ですね。
まずはこの3つの知恵を、基本と考えて頂ければ良いかと思います。
その3つの知恵を懐にいれて、まずは生きていき、生活をしていくことですね。
■答えを出す時と出さない時
結論的に言えば、「自分の命はこのため」といったものは、今頭で考えて出せるものではないです。
No.001さんの場合は、まず急を要する当座の問題からスタートしたわけで、そうした場合は、自分なりの答えを出さなければならない。
そこで答えを出せると、一つ成長が起きることになります。
で急を要する問題が片付くと、人は得てして、急を要する問題を片付けた思考で、これからの人生もすんなりと生きて行ければと考えます。そこに実は落とし穴がありがちです。
なぜか。
人間は変化するからです。というか、変化するのが成長だからです。
ということは、未解決問題に出会うことが、成長なんですね。
もちろんこれは、一つ一つの問題を後戻りなしの解決対処できることを積み重ねる上での話です。単に問題に出会うことを歓迎する思考だと、単に同じ問題の繰り返しになりがち。
まあこれが第4の知恵になるかな。答えを出す時と出さない時のメリハリがある。
「成長は、今は答えを出せない行動課題に出会うことにある」とも言えます。
行動の答えは、実際の行動場面に実際に自分の身が置かれた時だけ、本当に自分から出して、成長に向うという意味を持つようになります。
No.001さんは、一つそれを体験し、今はまた中間期に入ったという構図です。
その中間期の過ごし方ということで、冒頭からのような話になる、という按配です。
■命のリアルさと燃焼リズムを感じ取る
最後にもう一つの知恵を言えるかと。
「命」というものを、できるだけ「実体」として感じ取ることです。
それをぜひ、生活習慣の中にも入れるのが望ましい。
具体的には、2つあります。
まず上述の「自分を内側から見る」と、そこに自分の「命の燃焼とリズム」があるというのがやがて見えてきます。それを自分でも意識するようにしていく。
まあ頭で「これを楽しまなければ」と考えたところで、心は必ずしもそうは行かないです。「休息」が必要であるということもそう。
自分が頭で考えることとは独立した、自律的なリズムのようなものがあります。それを感じ取るという意識姿勢の習慣。
もう一つは、「命」に関わる見聞を増やすことですね。
若くして死を見据えた人の話。希死念慮というマイナス感情の話ではなく、病気などで自分の余命を知ってからどう生きたかの話の類です。最近だと「余命一ヶ月の花嫁」なんてのが出ていますね。
それでもし自分だったら..とか考えてみるのもいいでしょう。
まあざっとこんな感じですね。
1回目期間の方もあと1週間ほどですので、最初の問題解決を足がかりに、新たな生き方方向性を確認するまでを押さえて頂ければいい収穫になるのではと。
それでしばらく生活を過ごしてみる、というパターンがNo.001さんに合っていると思います。
方向性を実感すると、頭で考えることを越えて、体のほうが勝手に思考を続けるように、何か変化が起きてくると思います。それでまた新たなる課題にぶつかって、ステップアップの手助けが必要になりそうなら、また相談ご利用頂くのも良いかと。
それに向けて、頭で整理しておきたい点とか残っていたら、今のうちに整理ということで何でも質問など頂ければ。 |