ホームページTop

ハイブリッド人生心理学 メール相談事例集 はじめに・「取り組み実践」とメール相談
掲載方法について
島野のメール相談活動
代表的事例
テーマ別事例


No.001 パートナー不信危機を乗り越え、生き方の全体に向き合う
カテゴリー: 対人関係全般
相談期間: 2008年6月(約1か月間)
概略  ご相談内容  アプローチの考え方  アドバイス内容

概略
パートナーに浮気の兆候があり、問い詰めるという対処法が逆効果となり関係悪化の危機ということで相談されてきたものです。同じような相談幾つか寄せられましたが、このケースパートナー双方十分関係回復への心の素地があり、行動法の知恵により十分に回復可能だったケースです。またこれをに、生き方の全体にも向き合う視点学ぶ、良い転機になった事例です。
対人関係での問題皮切りに、行動法改善、そして背景にある価値観生き方全体取り組むという、課題テーマからアプローチ進め方まで、標準的参考事例と言えます。

ご相談内容(抜粋編集)
30代女性結婚して長く子供はいない。女性とメールなどで過度に親しげなやり取りをしている兆候を認め、問い詰めていると、浮気はしてない、2人だけで会ったこともなくただのメールでの遊び、これからも浮気はしないとだけ言い、それよりそうした態度が嫌なんだよと逆切れされるといったことを繰り返したあげく、仕事場寝泊まりするという別居状態ここ数週なっている。自分としては絶対に別れたくない
これだけだとただの浮気相談ですが、島野さんのサイトに出会い、その言葉の一つ一つ自分自身に思い当たり、初めてこんなに自分の気持ちや行動を、そうだったんだと感じることができた。幼少期の問題(自分の勘違いかもしれませんが)、自分に自信が持てない、人の目を通して自分を見ている、人と会うと疲れる、自分を責める・・自分の問題そのものだった。何度も読み返して今の自分をなんとかしたいという気持ちはあるのですが、とてもしんどくて読み返せないという気持ちが強く、メール相談させていただきました。

性格としてはとても優しく怒らせているのはいつも自分の方。言葉傷つけてしまったこともある。でもそれは夫にすがっていた、依存していただけのような気もする。
望みは、夫と一緒にいたいということ。もう傷つけたくない。だけど「感情と行動を分ける」「行動は建設的に」と考えてみても、夫が望むような態度をしているだけになってしまう気がする。女性関係だけは許せない、全部ちゃんと説明して欲しいという気持ちがとれません。もう夫を傷つけたくない、でも納得いかない・・・の堂々巡りです。

アプローチの考え方
このケースでは何よりも、事態の困窮まず自身の問題と捉え、解決のために自身を変えたいという意志はっきりと感じられ、関係悪化原因としても、まずはご相談者自身行動法のまずさ以上にはっきりしたものないことから、旦那さん真意についてはまだ情報があまりないながらも、関係回復十分見込める、そしてハイブリッド心理学からのアプローチできる状況に思われました。
参考まで、これとは異なるケースとは、事態の困窮をまずは相手の問題と捉え、どうしたら相手を変えられるでしょうか、という様子相談になるものです。この場合アプローチ難しくなってきます。「テーマ別事例」の方で簡潔紹介できるかと思います。

こうして、改善変化のための素地多少ともあれば、アドバイスとしては、「「取り組み実践」とは - 「学び」」「実践の学び」の中で、まずは「愛についての価値観」「行動学」という、いわばメインストリートへと一直線向かうのみです。
以下では、
・まず「愛」「喜びと楽しみの共有」として捉える姿勢(価値観)と、それにより「愛」関連する問題について考え方どのように変わるのか(「価値観」単なるお題目にしないためにこれが重要です)を一通り確認してから、
今回の問題についての具体的な行動法検討へと進み、
・それを大よそ順調進めることができた後、生き方の全体幼少期の問題についての捉え方といった、幅広い問題について、まず持っておきたい視野確認
へと進めています。
なお、取り組み姿勢関連してちょっと気になった点として、
「読み返して今の自分をなんとかしたいのだが、とてもしんどくて読み返せない」ということについて、念のため状況確認など加えています。

人生相談などでもよく見かけるテーマかと思いますが、根本的なのは、「善悪思考」脱した思考するかどうかです。それによって、思考の世界全く異なるものになります。何が正しく何が悪いかではなく、自分は何を望むか、相手は何を望むかなのです。「善悪」で考えた時、「愛」への答えは、見失われます。
以下が全て「善悪思考」脱した思考の世界として展開されていることなどを念頭に、参考頂ければと思います。

アドバイス内容
1回目アドバイス: 「喜び楽しみの共有の愛」と「自己充足の愛」 2008.6.6(金)
2回目アドバイス: 未成長の自分を受け入れた対処行動 2008.6.10(火)
3回目アドバイス: 「喜び楽しみの共有の愛」の回復のための行動学 2008.6.15(日)
4回目アドバイス: これからの取り組み 2008.6.18(水)
5回目アドバイス: 価値観人生観のエッセンス 2008.6.22(日)
  特別補足解説:「愛の成り立ちと自己操縦心性」の理論
6回目アドバイス: 自己能動の人生価値への具体的意識姿勢 2008.6.29(日)
7回目アドバイス: 「親と接するストレス」の克服への基本姿勢 2008.7.5(土)
最終アドバイス: 「現実において生み出す」という根本指針 2008.7.8(火)


2015.4.18

inserted by FC2 system