はじめに・「取り組み実践」とメール相談 掲載方法について 島野のメール相談活動 代表的事例 テーマ別事例 |
No.001 パートナー不信危機を乗り越え、生き方の全体に向き合う アドバイス内容(3) | |||||||||
1回目アドバイス: 「喜び楽しみの共有の愛」と「自己充足の愛」 2008.6.6(金) 2回目アドバイス: 未成長の自分を受け入れた対処行動 2008.6.10(火) 3回目アドバイス 2008.6.15(日)
補足解説 ここで旦那さんの「浮気はしない」という言葉について、“それをどう「評価」するかです。これはもう愛だけの問題ではなく、この人間世界を生きる上での、人間性の問題であり、自分の生き方思考の確立の問題です”と述べている部分について、どういうことか補足しておきましょう。 また、「愛」が問題になっているこの場面で、「愛を育てるための行動法」と位置づけられる「建設的対人行動法」ではなく、「社会で勝つための行動法」と位置づけられる「原理原則行動法」が出てくるのはなぜか。 こういうことです。「浮気をしない」という話がテーマにするのは、「喜び楽しみの共有」の仕方というよりも、本来の相手に与える悲しみや痛みを察しどう避けるかという、「問題回避」「トラブル回避」の行動法であり、「行動学」としては「共通目標共通利益に着目して行動する」という「建設的対人行動法」よりも、「こうした原理原則で行動すべき」という「原理原則行動法」の領域になる、と。 そこで人の悲しみや痛みを察することができるというのは、相手への「愛」でもありますが、さらにこの人が人というものをどう感じ考えるかの「人間性」「誠実さ」などの性格資質と生き方思考をかたちづくるものにもなり、「愛」のための思考法行動法であるにも増して、「自分自身を尊敬できる」という「自尊心」のための思考法行動法になり、そのためのハイブリッド心理学からの指針として「原理原則行動法」が出てくる、ということです。 なお、「愛に原理原則はない」という言葉を時に言うことがあります。これは、悲しみや痛みといったマイナス側面の回避や解決のために、上述の通り私たちが持つようにする一定のルールという原理原則の側面がある一方、喜び楽しみがどうあるべきかといったプラス側面について、私たちが意識で用意するルールなどはないのだ、ということです。 そこにこそ、「愛」の本質があると言えるでしょう。何を喜び、楽しむべきか、そして愛があるならどんな喜び楽しみの共有の行動にすべきかといった、「意識」のあがきの思考を超えて、湧いてくる。そこに、私たち自身の「心」を超えた「命」が生み出す、「愛」の本質があるということです。 少し補足解説が膨らみました。続けましょう。
こうした詳しい心理視点が役に立ったようで、No.001さんは私がこのメールを送った当日、旦那さんに会い、私が「結論」として示したものをほぼそのまま実行し、旦那さんとの当面の問題についてはすんなりと一件落着に向かったようでした。 ということで、取り組みテーマは引き続き、当初ご相談の中にあった、「幼少期の問題(自分の勘違いかもしれませんが)、自分に自信が持てない、人の目を通して自分を見ている、人と会うと疲れる、自分を責める・・」といったものについて、心の成長の全体にどう取り組んでいけばいいかのアドバイスへと移ることにしました。 ご相談者の様子、および受信連絡がてらの私の返信も参考まで載せておきましょう。 ご相談者返信(抜粋編集) 2008.6.15(日)
島野より受信連絡 2008.6.16(月)
4回目アドバイスヘ 2015.3.24 |