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ハイブリッド人生心理学 メール相談事例集 はじめに・「取り組み実践」とメール相談
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島野のメール相談活動
代表的事例
テーマ別事例


No.001 パートナー不信危機を乗り越え、生き方の全体に向き合う アドバイス内容(3)
1回目アドバイス: 「喜び楽しみの共有の愛」と「自己充足の愛」 2008.6.6(金)
2回目アドバイス: 未成長の自分を受け入れた対処行動 2008.6.10(火)

3回目アドバイス 2008.6.15(日)
テーマ: 「喜び楽しみの共有の愛」の回復のための行動学
メール件名 『外面と内面をしっかり分け当面行動を』

当面の行動ということで、早めアドバイスなど^^。

■「愛」における相手との関係と自分との関係

まず、「愛を育てる行動」について、外面行動考え方と、内面考え方についてそれぞれワンポイント

愛を育てる方向性に立ちたいのであれば、鉄則のように言えることがあります。
相手との関係をどうしたいか、多少感情が揺れ動いている時になります。
関係を育てたい場合と、別れたい場合出てきます。

関係を育てたい場合それをそのまま伝えるのがいいことです。
それについて迷っていること相手に伝えるのは、別れたい場合の、始めの行動になります。

関係を育てたいけれど、迷う気持ちがあることを伝えるというのは、実際には別れの検討向かいます。

これはどうゆうことかと言うと、相手との愛を望む気持ち自分ではしっかり持てず、相手によってその気持ちを自分に持たせて欲しい、というです。
これはもう変な話です。そもそもこの人相手を愛しているのかという根本が、もうなくなってしまうからです。だから基本的に、これは別れの話なんですね。

「私にあなたを好きにならせてごらんなさい。そしたら、あなたを好きになってあげる」とでも言うです。
これを言われた側は、じゃーやーめた、と来るのがまず大抵です。

これは、「関係を育てたいけれど迷う気持ちがある」「迷う気持ち」の方は、本来相手との問題ではなく、自分との問題なんですね。
だから、それはもう相手との間で取り上げる問題ではなく、自分の心の中で向き合う問題するべきです。

ですから、

>でも「喜び楽しみの共有の愛」についても、保証のない愛を目標にするのが怖いという気持ちもあります。それは自分が望む目標ではあるけれど、まだ十分自分の中イメージできていなくて・・。でまた、どう伝えようか、本当はどうしたいのか、信じていいのか・・と考えてしまいます。

これはNo.001さんその気はないと思いますが、外から見ると、No.001さん別れの検討入っているものと見えます。

これは上記、自分が何を望むかを、相手が自分にどう望ませてくれるかの問題として考えるというパターンにはまってしまっていると思います。
自分が何を望むかは、もちろん多少相手の望み考慮してですが、結局自分で決めるしかないですね。

そして今回旦那さんはすでに旦那さん望みを、行動示しています。続けたいと。「楽しい話だけする」という行動として。
さらに言えば、旦那さんはそれでも別れをもう念頭入れ始めており、ご自分では続けたいと考えているが、No.001さんがもう無理なようなら仕方がないという覚悟をしていると察します。つまりまずNo.001さん次第です。

迷う伝えるとなると、別れ検討になるわけですね。実際この辺はどうでしょう。No.001さん自身別れを十分選択肢入れておられるのかな。

まあNo.001さん迷うのは、旦那さんとの愛情育むこと以上の何かを、求めているから、ということになると思います。


■一心同体の幻想

「夫は本当はどうしたいのか、信じていいのか」という懸念において、「何を?」問題ですね。

どうもそれは、No.001さん心の隙間旦那さんがどう考えているのか、というようなになってくるような。それはまずNo.001さん自身以外の人には、見えないものなんですね。

参考まで一般論を言うと、「一心同体の愛」求めるような願望も、人間にはあると思います。それはそれでいいことだと思います。
そして実際、そんな感じになれる瞬間があるのであれば、それはそれでいいことです。

しかし、それが24時間365日続くなんてことは、あり得ないわけです。よっぽど仲の良いつがい動物には、そうしたことあるものもあるかも知れませんが、人間はそこまで没頭するようにDNA設計された動物ではないと思います。
それぞれが、「自分」の世界も持つ動物なんですね。「愛」を求める一方で。

だから一瞬一心同体感喜ぶのを超えて、それを「要求」するようになると、もうそれは一心同体ではないという、パラドックスが起きます。
それはもう自分の空想の押しつけであり、「束縛」です。それを強引にしようとするのは、もう「監禁」なんていうのがその現実形になってしまいます。


■「愛の約束」への原理原則思考を

「夫は本当はどうしたいのか、信じていいのか」という懸念をさらに解きほぐしますと、それはずばり「もう浮気しているかと心配させることはしないと約束して欲しい」ということだと思います。
それはそれで大いに妥当懸念だと思います。

一方それを、「もう私に一切の不安を抱かせないようにして欲しい」となると、がちょっと違ってきます。それがそもそも旦那さん行動問題なのか、No.001さんの、たとえば心の障害傾向があった場合の問題が、全く区別できていなくなってしまうからです。
これでは、言われた相手からすれば、「そんなこと言われたって・・」というになる。

これをはっきり線引きすることが課題になります。それこそ、感情に揺らぐことなくです。
感情に揺らぐ部分は、しっかりと自分の側問題として捉えることです。

これを具体的に考えますと、最初に頂いたメールで、

>夫女性とメールなどで過度に親しげなやり取りをしている兆候を認め、問い詰めていると、浮気はしてない、2人だけで会ったこともなくただのメールでの遊び、これからも浮気はしないとだけ言い、それよりそうした態度が嫌なんだよと逆切れされる

これはやはり旦那さん行動には問題アリだと思います。
でも旦那さんも恐らくそれを自覚したと思います。そして「ただのメールでの遊び、浮気はしない」と言った。
まあありがちですね^^;

まず言えるのは、「夫は本当はどうしたいのか」は、実際にそこでもう言っているということです。
No.001さん課題は、それをどう「評価」するかです。これはもうだけ問題ではなく、この人間世界生きる上での、人間性問題であり、自分の生き方思考の確立問題です。

感情に依存するのではない、「原理原則思考」お勧めです。つまり、感情や気分で考えるのではなく、何か客観的な判断材料を、しっかりと持っていくことです。

僕の意見参考までに言えば、「ただのメールでの遊び」でも、NGです。それはもう別の女性心惹かれるという内面だけでなく、れっきとした外面行動です。そうしたことしませんというのが、互いを恋人と認める、もしくは結婚するということです。

一方、本当がそうして他の誰にも惹かれなくなるかと言うと、これもまた難しいです。それをどう考えるかは、まず後の問題と考えた方がいいですね。当座の行動決着をつけた上で、今後それについても色々とお話できると思います。

(続く)

補足解説
ここで旦那さん「浮気はしない」という言葉について、“それをどう「評価」するかです。これはもうだけ問題ではなく、この人間世界生きる上での、人間性問題であり、自分の生き方思考の確立問題です”と述べている部分について、どういうこと補足しておきましょう。
また、「愛」問題になっているこの場面で、「愛を育てるための行動法」と位置づけられる「建設的対人行動法」ではなく、「社会で勝つための行動法」と位置づけられる「原理原則行動法」出てくるのはなぜか。

こういうことです。「浮気をしない」というテーマにするのは、「喜び楽しみの共有」仕方というよりも、本来の相手に与える悲しみや痛み察しどう避けるかという、「問題回避」「トラブル回避」行動法であり、「行動学」としては「共通目標共通利益に着目して行動する」という「建設的対人行動法」よりも、「こうした原理原則で行動すべき」という「原理原則行動法」領域になる、と。
そこで人の悲しみや痛みを察することができるというのは、相手への「愛」でもありますが、さらにこの人人というものどう感じ考えるか「人間性」「誠実さ」などの性格資質生き方思考かたちづくるものにもなり、「愛」のための思考法行動法であるにも増して「自分自身を尊敬できる」という「自尊心」のための思考法行動法になり、そのためのハイブリッド心理学からの指針として「原理原則行動法」出てくる、ということです。

なお、「愛に原理原則はない」という言葉に言うことがあります。これは、悲しみや痛みといったマイナス側面回避解決のために、上述の通り私たちが持つようにする一定のルールという原理原則側面がある一方、喜び楽しみどうあるべきかといったプラス側面について、私たちが意識用意するルールなどはないのだ、ということです。
そこにこそ、「愛」本質があると言えるでしょう。何を喜び、楽しむべきか、そして愛があるならどんな喜び楽しみの共有の行動にすべきかといった、「意識」のあがきの思考超えて、湧いてくる。そこに、私たち自身の「心」を超えた「命」生み出す「愛」本質があるということです。
少し補足解説膨らみました。続けましょう。


(続き)

■結論

ということで、まとめますと、旦那さんへの行動としては、まずしっかりと外面行動として守るもの明確にし、それに沿って続けたいという気持ち伝えるのがいいと思います。
それは結局、

1)No.001さんとしても別れたくない
2)喜び楽しみを一緒にしたい。変に問い詰めるようなことはもうしたくない
3)でも、たとえメールでの遊びのようなものでも、して欲しくない


これをしっかりと伝えることだと思いますね。
旦那さんもそれに同意するのであれば、あとの問題明確になってきます。

旦那さん気移り本当皆無になるか。これもなかなか難しい問題であり、旦那さんだけの問題ではなく、No.001さん上記2)にも依存します。まずはまあ旦那さん自身委ねてみることですね。

そして旦那さんも上記を守る線できた時に、No.001さん側残るマイナス感情は、もう完全No.001さん自身の、自分自身との問題になります。
そうしっかり区別をして、ハイブリッド心理学一般的心の成長取り組みいろいろしてみるのもいいでしょう。

まず当座の話としてはそんな感じですね。
できるだけ同じ話の繰り返しモードにせず、「改めて考えてみたけど」という感じでその3点手短に伝えるのがお勧めです。
そして一度話が済んだら、よっぽど状況変化追加がない限り、この話一切しないのがお勧めです。検討するべきは、「喜び楽しみを共有する」ための思考法行動法です。ハイブリッド取り組みも、こっちが本体です。

旦那さんとの早めに落ち着かせ、自分自身への取り組み向うことが、さらに旦那さんとの成長させるための早道だと思いますヨ^^。

こうした詳しい心理視点役に立ったようで、No.001さんこのメールを送った当日旦那さんに会い、私が「結論」として示したものをほぼそのまま実行し、旦那さんとの当面の問題についてはすんなりと一件落着向かったようでした。
ということで、取り組みテーマは引き続き、当初ご相談にあった、「幼少期の問題(自分の勘違いかもしれませんが)、自分に自信が持てない、人の目を通して自分を見ている、人と会うと疲れる、自分を責める・・」といったものについて、心の成長全体にどう取り組んでいけばいいかのアドバイスへと移ることにしました。
ご相談者様子、および受信連絡がてらの私の返信参考まで載せておきましょう。

ご相談者返信(抜粋編集) 2008.6.15(日)
とても分かりやすくて、全てちゃんと理解し納得することが出来ました。どうして、そんなに私の気持ちが分かるのでしょうか・・そんな気持ちでした。
今日をしました。改めて考えたんだけど(そのまま使わせていただきました)・・と切り出し、
・別れたくない、これからも楽しいことを一緒にしていきたい
・その為にも自分が変わろうと思っている事
・でも、遊びとはいえ他の女性とあのようなメールはしてほしくない

ということをそのまま伝えました。
メールしてたことは本当に悪かったと思ってる、もうしない。と言ってくれました。後は特に何も言わず、明日は一応家に帰ってくる予定です。

本当にありがとうございました。島野さんに出会っていなかったら、たとえ同じ結果(家に帰ってくる)になったとしても、心のどこかにわだかまりがあり、今のようにすっきりとした前向きな気持ちにはなれていなかったと思います。
これから自分自身の問題に取り組みたいと思います。読書再開したいのですが、何から読み始めればよいでしょうか。

島野より受信連絡 2008.6.16(月)
まずは一段落しそうですね。朝いちの嬉しいメールでした^^。

>どうして、そんなに私の気持ちがわかるのでしょうか。

これはまあ、人間の心同じものなんですね。そもそも脳が同じなので。
これが筋肉で、軟骨でできているように違ってたら、気持ちが分らないということも出てくるでしょうが。ハハ^^;

人の気持ち分らなくなるメカニズムも、その同じ心の中にあります。そうしたこと全部自分の体験知っているので、こうしてアドバイスできている次第です。

>これからは自分自身の問題に取り組みたいと思います。島野さんの読書も再開したいのですが、何から読み始めればよいでしょうか。

とりあえず、今日Up(*)した以下を読んで頂くのがいいかと思います。「愛のための行動学」への基礎教養講座もそこになりますので。
(*)2回目アドバイスの際に「次にアップする予定で現時点の内容」触れておいたものです。それがこの日おおよそ完了できたという次第。

『実践編上巻』
9章 価値観と行動学 −進み得る道はただ一つ−
10章 人生への実践−1 −プラス行動学−
11章 人生への実践−2 −心の罠への懐の石−
12章 人生への実践−3 −「自分」という業への別れ−

No.001さん場合今後検討方法など、僕の方でもまたちょっと考えて、あさって送るようにしましょう^^。

4回目アドバイスヘ

2015.3.24

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