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ハイブリッド人生心理学

実践ガイド

〜人生のしおり〜
W.「生きて学ぶ」過程・「魂の成長」の道のり

 W−1.「生きて学ぶ」過程と「魂の成長」
   1.「生きて学ぶ」過程と「魂の感情」
   2.各実践項目と「魂の感情」の関係
   3.「2つの心」 と「感情と行動の分離」の深まり
   4.「魂の成長」と「ハイブリッドの世界」

 W−2.人生への道 *未収録*


W−1.「生きて学ぶ」過程と「魂の成長」


2.各実践項目と「魂の感情」の関係

ここではまず、それぞれの実践項目がどのように「魂の感情」に関係するのかをまとめておきます。

実践項目 「魂の感情」との関係
0 感情と行動の分離
「感情と行動の分離」に始まる実践は、「内面感情vs外面行動」という構図から、「現実世界に向け得る望みvs現実世界に向け得ない望み」さらに「成長できない心vs成長に向かう心」といった構図を感じ取るものへと深まります。それが、頭で答えを出すのではなく「命」が示す答えを感じ取っていくという、「生きて学ぶ」過程の始まりであり、さまざまな「魂の感情」を感じ取れるようになってきます。
この先に、自分の中に「2つの心の世界」を見据え、「現実世界」「魂の世界」に向かうという、「ハイブリッドの世界」と呼ぶ深い姿勢と生き方へと至ります。
これを次の「3.「2つの心」 と「感情と行動の分離」の深まり」で説明します。
1 プラス思考
適切なプラス思考は、「望み」「喜び」「楽しみ」といった魂のプラス感情を促します。魂のプラス感情の中で生きる時間が心を成長させ、魂の感情がより豊かになり、プラス思考もよりスムーズになるという好循環があります。
2 癒し
「癒し」とは、魂の感情への蓋となるストレス取り去る瞬間だと言えます。リラックスの中で、「魂の感情」である心の血が再びめぐる瞬間だと言えます。「2-2 「自然」と「命」に触れる」が、「9-2 魂のプラス感情を感じ取る」とイコールです。
3A 行動法
「1 プラス思考」同様に、建設的な行動法が魂のプラス感情を促し、魂のプラス感情の中で生きる時間が心を成長させ、豊かさを増す魂の感情によって建設的行動がさらに力強く豊かになっていく好循環があります。
3B 価値観
思考と感情が流れる方向を心の底で基本的に決定づけるのが「価値観」です。ですから、プラス思考・建設的行動法と魂のプラス感情の好循環に向かうかどうかは、いかに前向きで自己能動型の「価値観」に立つかで決まります。一方「価値観」は単に「思考法」として選択できるものではなく、魂の感情を体験することで心が変化し、変化した心で再び価値観を問うことで、価値観がより自己能動型に向かう。それによりさらに新しい魂の感情が開放されるという、魂の感情と価値観の相乗的な成熟の道のりがあります。これを「W-2.1「価値観の成熟」の道のり」で説明します。
3C 信仰
「信仰」がさらに「価値観」を心の最も深いところで支配すると同時に、「魂の感情」が湧き出るかどうかを決定づけます。魂の感情が湧き出るためには、自分で自分に向き合い受けとめる姿勢が必要であり、「未知(の神)への信仰」がそれを支えるものになります。一方「他人依存信仰」だと意識全体が他人に張りつき、魂の感情が完全に蓋をされた状態になりますので、「他人依存信仰」からの抜け出し何にも先んじた取り組み課題になります
4 内面感情のありのままの開放
感情を誇張することも否定することもせずに、ありのままに流すというこの基本実践が、まずは「魂の感情」への入り口と言えます。「4-4「心の力み」を捨てる」魂への蓋を取り去ることに対応し、「4-5「望み」の感情の開放」が「魂の望みの感情」がほとばしり出ることにつながります。「4-6悪感情をただ流す姿勢」「9-5「魂の愛への望み」の「看取り」」を支えるものになります。
5 自己分析による洞察
基本となる「5-1 自己分析」「知って学ぶ」過程補助ツールであれば、「5-2 感情分析」「生きて学ぶ」過程補助ツールです。「魂の感情」が生み出す心の成熟と治癒の作用も、感情分析によって自ら心の深堀りをする中で、より劇的な効果を生むようになります。
6 心の膿を流すカタルシス治癒
「心の膿」とは、受け入れられないほどの怒りや悲しみや恐怖が、未消化のまま心の底に隠され蓄積した、「魂の感情」におけるものだと言えます。それを自らの心で受けとめ直し、消化できた時、「魂」が癒え「普段の気分」も劇的に改善されるというメカニズムを言うことができます。
7 臨死体験による心の再生(心の崩壊と再生)
「なりきり」ストレスの塊と化した心によって、私たちは「魂の感情」に大きく蓋をして遠ざかってしまいます。「崩壊と再生」が、そうした「なりきり」ストレスを大きく減少させ、「魂の感情」を心に呼び戻し、惑いのない純粋で豊かな心へと変化する、基本的な仕組みになります。それがより健康度を増す中で起きるのが、「11-2 抜け出し体験」です。
8 新しい一歩への勇気
「怖れ」の多くは、「心」による思い惑いや自らの攻撃性によって生まれます。ですからまずは科学的思考建設的な思考法行動法および価値観への取り組みが、「怖れの克服」への幹になります。その先に残る怖れが「魂の怖れ」であり、それが「命の望み」に凌駕されるのが、心の成長成熟の一つのゴ−ルになります。「W-2.3 魂の成長の節目」で説明します
9 魂の精神世界
「魂の感情」に直接焦点を当てた実践項目を、ここにまとめています。
10 心の闇との決別
この実践項目も、まずは「頭で」自分の現状での考え方を整理把握することから始めます。その先の最終的な「決別の選択」は、もはや「頭で」成すものではなく、「魂の感情」の「真実性」を足場にして成すものです(9-3参照)。それは「魂」がある程度の成長段階に至った時、ということになるでしょう。ですから、頭で一度考えて「そうは思えない」で終わらせるのではなく、人生の節目節目で問い直し続けていくことがとても大切です。
11 未知の心への変化の理解
「感情と行動の分離」の「内面感情はただ流し理解し、外面行動は建設的に」という2面姿勢こそが、その先に「魂の感情」を開放するものに他なりません。それによって、マイナスの魂の感情は癒され、プラスの魂の感情大きく湧きあがるようになる、心の成長の道のりがあります。「魂の感情」は「心の持ちよう」で生み出すものではなく、もとから流れている「魂の感情」に耳をすませ、開放していくような「心の持ちよう」を実践していくのです。実践の全体となり、「魂の感情」として姿を現す形になります。その質的な変化が、道のり全体の大きな道標になります。これは「W-2.3 魂の成長の節目」で説明します。


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  2010.10.20

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